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逃げ恥 最終回を観ての感想レビュー

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「逃げ恥」最終回の感想レビューを是非書きたいと思い記事にします。

久しぶりにドラマを初めから最終回まで見ました。
嫁さんが見ているのを見て、面白そうだったので見始めるとは待ってしまって今日に至ります。

 

1話から9話までは本当に楽しく笑顔で見ることが出来ました。
特殊な関係の二人がその中で恋に落ちていく様はとても斬新で、でもとても自然な流れで「よく出来ているな、面白いな」という感想でした。

しかし10話目にして、このドラマの本題にいきなり後頭部をぶん殴られます。
ここまで微笑ましく過ごしてきた9話分は「あくまで、”みくりがお金をもらって主婦業をやっている”」という事。
物語の根幹でありながら、以外と視聴者全員が忘れ、純粋な恋に心をおどろらされていたのですが、作者はここに来て皆に問います「みくりの本質」を!

 

9話までのんびり見ていると、異常気質な津崎を心身ともに純潔なみくりが小動物のような愛らしさで健気に支え続けている姿なのですが、10話のラストでその妄想は、視聴者の妄想だったといきなり原点回帰させてきました。

あれだけ好き好きといいながら、金がなくなる津崎に対していきなり拒絶反応。

そして遂に本日最終回。誰しもがそんなみくりも津崎のように心を開いて感心したハッピーエンドを期待していましたが、何とみくりの改心は一切ありませんでした・・・・。
これには驚きましたね・・・・。

 

みくりは最後まで「金の亡者」でした。
最終話の途中でみくりが「私は自尊感情が低い・・津崎さんと一緒だ」と自分で言うのですが、これ、凄い一言で、みくりほど自尊感情が青天井に高い人間はいないでしょう。何でも自分がしたことには金という対価を求め、その金額にまで感情を持つみくりのどこが自尊感情低いのでしょうか。自分はこれくらい働いている!だからもっとお金が欲しい!自尊感情溢れる意識です。

最終的にみくりは雇われの立場が終わった途端にわがまま放題、何一つ譲らない責任は負わないの一点張り。それに対して恋の火が付いた津崎はひたすらそのわがままを聞き入れるという流れで物語りは幕を閉じました。
あまりに衝撃的なストーリーで鳥肌が立ちました。

この物語り全体を見て3点訴えかけているものがあると思います。

 

1つ目は、現代女性への啓発。
何でも対価がなければ納得しない、満足しない現代女性を忠実に描くことでアンチテーゼとしている。
1話目からそのスタンスで書くと読み手が離れる為、きっちりと食いつくえさを撒いて自然な流れでその最終地点へいざなう技量は凄いです。

2つ目は、亭主関白を男女さかさまから描いた。
男版の亭主関白は映画でもドラマでも無限にありますよね。でも女性版ってあるでしょうか?僕は見た事がありませんが、この作品はそうでしょう。
みくりはわがまましたい放題で何も譲らないが、最終的に恋心を元に全てを許していく津崎という構図はまさに女性版の亭主関白でしょう。

 

つまり、この作品は、女性への軽蔑的な視点と、男性への軽蔑的な視点をうまく折り混ぜたとても特殊な作品と感じました。
なので、視聴者の性別によっては、1つ目と2つ目を別々に感じるので、全く違った感想になると思います。

しかし、このみくり役の新垣さんの愛くるしい姿がなければ、9話目までみくりの金銭至上主義という部分を隠せなかったでしょう。これは本当にはまり役でした。

 

最終回、人によっては結構もやっとしたと思いますが、個人的には10話11話を通して、みくりの「何をしても全てに対価がないと不満」という本性がぶれずに一貫して描かれたことに筋は通っていたと思います。
結局何も譲らずわがまま放題で、最後もわがままを通す自分を好きといってくれた津崎を好きと言う所も、非常に末恐ろしくてなかなか良かったです。

というか、このラストだから、あのオープニングロゴは、津崎がみくりを追っている構図になっているのですね・・・納得!



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