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相棒13シーズンの最終回は最高傑作だったので感想口コミレビュー

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僕が唯一見ているといっても過言ではないドラマ「相棒」
偶然見つけた再放送を録画しながら最近チョコチョコ見ていますが、やっぱり面白いですね。

犯人逮捕へのプロセスもそうですがなによりも、日本人が大好きな情緒溢れる物語もこの作品をココまでのビックタイトルに仕立てた要因でしょう。

 

次回作がなんと反町隆を起用するようで既に盛り上がっていますが、同時に前回のシリーズの最終回への再批判も起こっていますね。
色々言われていますが、要約すると正義の味方が、伏線なく悪者になるのに理解が出来ない、というものです。

僕はシーズン1から楽しく見ていますが前回の最終回の伏線は「全シーズン」だったと感じています。
つまりは今までのシーズン1から13シーズンのまとめが、あの最終回だったと思います。

視聴率上げの無理な製作とかではなく、ある意味総決算な結末と言っても過言ではないと思います。

 

相棒には大きな1つのテーマがあります。

それは「法を守っていれば、それでいいのか?」
それ以外は罪で、法の中では全てが正義なのか?

この最大への問いが常にシーズンを通して相棒と右京との間に大きな溝としてあります。

このドラマのすごいところは、世の中の基本である「法を守る」という部分を主人公である右京に全くぶれなく設定しています。
それは時に見ている側に不快感を与えるほどです。

しかし、それこそがこのドラマの主体で、右京が常に人間として正しいか、正しくないかを右京自身がぶれないことにより、見る側にその答えを委ねます。

 

ストーリーによっては見る側によっては、相棒が正しいと感じたり時には、やっぱり右京さんが正しい、などと色々な見方をすることが出来ます。

シーズンを通して、相棒が入れ替わるたび、その問題定義がされてきましたが相棒が去る形で、これといって大きく答えを出すことはありませんでしたが、この13シーズンではそこに少し足を踏み入れ見る側に大きく答えを要求してきました。

法が裁けない悪があるのならば己の鉄槌でしとめる。

 

誰しもが思うことでしょう。
しかし、それを具現化して、映像としてみた時にあなたはどう感じたでしょうか?

どんなに理由があっても、絶対に罪を許さない右京さんが冷酷なのか、法を無視してまで、悪をさばいた甲斐が罪人なのか?

今まで、見る側に猶予を持たせて来た問いに作る側が一歩踏み込んだ名作と、僕は受け取りました。

最後の右京の悲しそうな顔は今でも忘れません。
あの表情は、僕には複雑に見えました。

 

あー・・、この子のした事は本当は正しいことなのに、でもそれを許しては世の中は無茶苦茶になってしまう・・・。
何とこの悲しいことか・・・。
そんな風に見えました。

13シーズンは確かに、チャレンジな作品が多かったことは確かですが、ココまでの大作になれば、大概は安定路線を行くのですがそれでもチャンレンジ出来る体制は素晴らしいと思います。

だからこそ、最終回でこういった名作が出来たのではないでしょうか。
14シーズンも期待ですね。



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