ちなみにJVSというのをここで説明しておきます。
アーケードゲームは操作するコントローラーをJamma(ジャマ)という機材を使用して接続します。(詳しくはカートリッジコネクタですがここはあえてこれを分かりやすい様にJammaとさせてもらいます)
こんなものです。
片側にはファミコンのようなカセット口があり、基盤などにはめ込みます。
そしてもう一方の金具が沢山ついている部分にコントローラーから引っ張て来たコードをそれぞれにあった場所にあった穴具に半田付けしたりコネクタをはめ込みます。
金具は全部で56個あり、それぞれの場所に意味があります。
例えばパンチボタンであったりキックボタン、スタートボタンなどそれぞれ決められており、自分がプレするゲームで使用する場所に設定したいボタンから伸ばしてきたコードを接続します。
このJammaコネクタにそういった配線を接続した状態の物を「ハーネス」と言います。
ですので人によってはゲームごとに合わせて作ったハーネスをいくつか所持している人もいますし、ネットなどではあらかじめすべての金具に線を繋いだ状態のハーネスを売っていたりもします。これだとあとはボタン側を接続するだけなので楽ですよね。
基本はこのようにほとんどがJamma企画でコントローラーは成り立っていたのですが、セガだけは独自の操作感を追求する為にJamma企画には準せずJamma Video Standard、略して「JVS」という独自の規格を採用しました。
これにより他のゲームのようなボタンとレバーだけではない特殊な動きにも対応した多くの名作が生まれメリットもありましたが、特殊ゆえ、私たちのようなゲームセンターではない人たちが家で遊ぶ間に大きな障害となりました。
⑤専用コントロールパネル(以後:コンパネ)
コンパネはダイナマイトベースボールではバットメカをはじめ、ジョイスティックも普通のデジタル入力ではなく、アナログ入力という特殊なコントローラーになっています。
普通の格闘ゲームやアクションゲームでNAOMIを使用する場合は自作でもなんでも大丈夫です。(とにかくダイナマイトベースボールNAOMIはこのようにめちゃくちゃ敷居が高いんです。おじいさんはいつも今な感じでついていません。。。)
それゆえ、アナログ入力を受け付けるコネクタがついている特殊なJVS規格のI/Oボードが必要というわけです。JVSというだけでI/Oボードという特殊な装置が必要なうえ、更にその中でもアナログ入力受付けができるものと、まだまだ敷居が上がります。。
⑦モニター
モニターは今なおパソコンのモニターのプラグとしても採用されているD-Sub15ピンの入出力モニターであればパソコン用の物でもTVモニターでも大丈夫です。
NAOMIは画面の出力変換スイッチがついているのでどちらでも大丈夫ですが、他のアーケード基盤はテレビでは映らないものもあるようなので注意してください。
長くなりましたので、続きはまた次回に!
【4】2020年にSEGAのアーケード筐体 NAOMIを動かすまでの記録と詳細な設定方法や仕組み解説