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半分、青い。の感想レビュー。「死んでくれ」の裏側に隠された本当の鈴女のメッセージ

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すでに当方のブログのデフォルト項目になりそうな「半分、青い。」の感想レビューを本日も書いていきます。
前回の感想記述からかなりたっており、色々ありすぎてすべて書ききれませんが、思い出したところを箇条書きでのんびり書いていきます。

 

涼ちゃんとの離婚

世の中では「頼むから死んでくれ」という言葉がクローズアップされましたが、あれは完全に炎上狙いの言葉で大した意味もないと個人的には思います。
あの場面でそれよりも大事なのは鈴女の涼ちゃんへの対応や思いでしょう。

確かに涼ちゃんは結婚の時に映画監督の道は諦めて安定した収入が見込める道を選び、それを宣言しました。
しかし数年がたった今でも台本を書いてみたりと夢を諦めきれない涼ちゃんにとうとうビッグチャンスが到来し、涼ちゃんはその夢を追いかけることを決意。
鈴女には別れ(=離婚)を告げ夢一本に絞ることにした。

 

この重大な事を伝えるシーンでも半分、青い。独特の非常に繊細は言葉選びが光っていましたね。
隠語を隠したような色々な言葉のやり取りがありましたが、それらを踏まえて私はこう感じました。
ちょっと色々な要素を合わせるのが難し過ぎて日本語がめちゃくちゃになることをご了承ください。

一見このシーンですが、「わがままな涼ちゃんが鈴女を振る」というように見えますが、実は違います。
正しい見解としては「わがままな鈴女を涼ちゃんが見限る」です。

 

鈴女は涼ちゃんの大きな夢へ何一つ理解を示さず、ひたすらバカ扱い、その夢を捨てろという言葉ばかりを投げつけます。挙句は「死ね」です。
多くの視聴者が涼ちゃんにたいして「なぜもっと早くに鈴女に相談しなかったの?」「いきなり別れる以外に順番はないの?」そう感じたでしょう。

しかし、この鈴女の対応を見てわからないですか?涼ちゃんは既に鈴女という女性が自分の事に一切理解を示さない女性であると分かっていたのです。だからこの方法しかなかった。そしてそれは正解で、やはり鈴女は涼ちゃんの事を何一つ考える発言はなかったのです。
つまり涼ちゃんはとっても冷静で見る目がある。そして途方もないように見えて、実はとっても計画的だった離婚でした。

 

そしてこのシーンはもう一つ大きなテーマがあります。
それは秋風塾の名言が関わります。

今回、涼ちゃんは再び大きな夢に向かって輝きだしました。それはとってもまぶしい光です。やがてその光は涼ちゃんを成功させます。
しかし、その光は鈴女が最も嫌う「他人の成功や頑張る姿」なのです。

 

楡野鈴女は自分以外が輝き、そのせいで自分が暗くなることを誰よりも嫌がる女性です。人生で一番お世話になった秋風師匠にそのような暴言を吐き退社した人間です。他の人間であれば尚更です。
つまり、鈴女は輝きだした涼ちゃんがどうしても許せなかったのです。自分は漫画で失敗したのに、旦那だけビッグチャンスが来るの?許せない!!阻止したい!その気持ちしか鈴女にはありませんでした。

特に涼ちゃんに対しては、自分が卑屈と感じた漫画家人生を唯一評価してくれたことが大きな好意のポイントとなったわけで、そんな彼が自分で光りだすことは、再び自分の失敗の漫画家人生は暗く閉ざされることを意味するのでした。だからこそ涼ちゃんの成功や夢は自分の為にも、どうしてももみ消したかったのです。

とことん最低な女、楡野鈴女。本当にすごいですね。

 

挙句は涼ちゃんに子供の事を考えないの?と言っておきながら、自分自身は子供の父親を引き留める努力は何もしない、何も譲らないくせに、人には子供への責任を押し付ける始末で、遂には子供さえも道具に使い、自分のプライドを守る姿は本当に醜悪の限りでしたね。

これを読めば、いかに「死んでくれ」がCM用に作られた軽い言葉かがわかると思います。
実はその裏には普通に聞こえて、ここまでのストーリーを追えば大変怖い一言一言が発せられていたことがわかると思います。

そして鈴女の転落人生。人間的にも最低な言動は度を越して行われていくのでした・・・笑

 

と、意外と長くなったので本日はここまで!



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