2022年はまさにアンバーニック久々となる新商品ラッシュの年になりましたね。そのトリを務めるのがこのRG35XXです。XXの部分はよくわかりませんが個人的に「そこは秘密だよ」という面白おかしいニュアンスを感じましたので私はあえてチョメチョメとひょうきんに表現しています。
今回もAnbernic RG35XXを製造販売しておりますAnbernic様の提供でお送りいたします。
届いた商品がこちらです。
RG505のクリスマスイメージから一転、いつもの格好いいアンバーニックの箱デザインに戻っていますね。やはりあれはクリスマスプレゼントをイメージしたパッケージだったんでしょうかね。
開封します
すでにAnbernic RG35XXが軽くお目見えしています
はやる気持ちをさえて、まずはこの小箱をチェック、充電用のUSBケーブルが入っていました。
お次は定例の底蓋チェックをしましょう。
Anbernic RG35XXに入っている付属品はこちらです。
・保護シール
・ウェットペーパー
・マニュアル
・充電用ケーブル
保護シールは今回も厚手で良いものが入っています。しかし今回は外れでした。3連勝ならず。やっぱりこの辺りは当たりはずれがありますね。
充電用ケーブルはUSB-A to USB-Cになっています。
マニュアルは表裏で中英になっています。オリジナルOSのLinux形式ですがいつもの感じとは違うのでマニュアルは軽く目を通しておいた方がいいです。
Anbernic RG35XX本体を見ていきましょう。
ぬおーーーーーーーーーーー!!!!!ええやーーーーん!!!!!
まさにGBオマージュですね。その出来がこれまた半端ないです。これ待っていた人多いのではないでしょうか。
前回のGBオマージュといえばRG351Vですが並べてみました。
二回りくらい大きさが違いますよね。私は外観はAnbernic RG35XXの小さいほうが好みです。
そしてオマージュ機といえばのRG300Xですが比較。
こう見ると何かオタクならではのニヤッとしてしますね。そういえばRG300XもXがつくので、オマージュをメインとした機体にXを付けるのかもですね。でも35の後ろのXは未知数なので、あえてこの高性能時代に低性能を出すので隠す意味でもお茶目に開けてからのお楽しみという意味合いを含めたのかなと感じています。だからこそチョメチョメという表現を使ったのです。
Anbernic RG35XXの全体を見ていきましょう
<正面>
まさに初代GBを彷彿させます。お爺さん世代の人には問答無用に心にグサッとくるでしょう。完璧な完成度です。今回は割り切ってアナログスティックをなくしたのもいいと思います。あとは残された十字キーがどれほど出来がいいかにかかりますね。
<上面>
電源ランプとMiniHDMIポートがあります。
HDMI出力テストしましたが問題なく出力できました。
しかしAnbernic RG35XXの低い解像度のまま出力されるのでHD画質のモニターなどでは画像の粗が目立ちます。
<右面>
上から、電源ボタン、リセットボタン、システムMicroSDカードスロット、メディアMicroSDカードスロットになります。
電源ボタンはくぼみになっており誤押しを防ぐ仕様で、リセットボタンはさらに深くにあります。ゲームスロットは今回も2つありますが毎度言いますがお勧め1にデータを集約する方が異常が少なくロードも多少ですが早いです。
<左面>
音量ボタンがあります。ほんの少しだけくぼみにありますが押しやすいです。
<下面>
充電用USB-Cポートと3.5mmヘッドホンジャックがあります。
試しに充電用ポートに外部コントローラーを接続したら操作できました。
試験に使用したコントローラーはこちらです。
HDMI出力して外部接続でゲームをしたらすべてうまくいきました。これは外出先でのプレイに最適ですね。
<裏面>
LR12があります。並行に並んでいます。ちょっとしたデティールにもこだわりを持っていますね。
ボタン関係も見ていきます。
<ABXYメインの4つボタン>
ノーマルゲーム機とは違い弱い印象で、全体で抵抗があるというよりも押した先にプリっと感があってそこでボタン抵抗を感じる、ボタンの戻りを感じます。しかし戻りも良い感じで安っぽさは感じません。実際にシューティングなどで使用しても連射は問題なくできるのを確認しています。
<十字キー D-PAD>
メインの4つボタンよりもしっかりとした押し心地を感じます。上下左右斜めも自分で押しているときの感覚がキーからも伝わってくる感じです。物の品質的にはとても良い印象を持つ十字キーです。
格闘ゲームで操作性をテストしました。
残念ながら技は出しにくいです。ですのでAnbernic RG35XXで格闘ゲームをしようと思っている人は購入を避けた方がいいでしょう。
<LR12ボタン>
本体が小さいためLR1は非常に押しにくいと感じました。LR2はもっと押しにくいでしょうが、Anbernic RG35XXの性能から言ってLR2を使うことは滅多にないのでそれは良しとします。
<サウンドテスト>
全面スピーカーで期待しましたがあまり音質は良いとは言えません。音も小さいエミュレーターが多いと感じました。。
Anbernic RG35XXのスペックを見ていきます。
OS:Linux
SOC:ATM7059
CPU:Cortex A9 4コア 600MHz – 1GHz
GPU:Power VR SGX544MP 4コア 432MHz
Memory:DDR3 256MB
Storage:64GB MicrSD max512GB
Display:3.5inch 640×480 IPS OCAスクリーン
Battery:2100mAh
身体検査もやっていきます。
縦:8.14cm
横:11.7cm
厚:2cm(LRの膨らみ省く)
重:171g
本体が小さいので軽いことを想像しますが実はずっしりときます。バッテリーの重さかもしれません。
それでは遂にAnbernic RG35XXの電源を入れましょう。電源ボタンを気持ち長めに押し続けると電源が入ります。第四世代で慣れているせいかロゴが出てから起動が早く感じます。
あら。。第三世代と大きく違ったメインメニューです。少しチープさも感じます。
設定で色々変更できます。
メインメニューアイコンが変更できます。
壁紙も変更できます。
日本語設定もできます。これが意外とちゃんとした日本語で驚きました。
ボタンテストアプリもあります。
キーコンフィグもあります。
ちなみに画面は毎度の美しさです。アンバーニックのOCAスクリーンは有機ELがちょっと目立たなくなるほど綺麗ですね。
ゲームはMicroSDカードをwin10以上のPCにさして導入します。
事前にフォルダ分けされているので迷うことはないでしょう。ただフォルダがないものは起動できません。ファミコンのディスクシステムなど多くのエミュレーターが起動できません。これは非常に残念です。
それではAnbernic RG35XXのエミュレーター性能を見ていきましょう。
ファミコン
問題なくサクサク起動します。
ゲームボーイ
問題なくサクサク起動しますがGBカラーに変更不可なのでせっかくのこのデザインが全く生かされないですね。
ゲームボーイカラー
問題なくサクサク起動しますが音がぶつぶつ切れて不快な感じがします。
ゲームボーイアドバンス
問題なくサクサク起動します。
スーパーファミコン
問題なくサクサク起動します。
HD特殊チップは文字化けで遊べません。
3D特殊チップはサクサク動きます。
PCエンジン
問題なくサクサク起動しますがゲームによっては音が少しずれている感じがします。
メガドライブ
問題なくサクサク起動します。
ゲームギア
問題なくサクサク起動します。
ネオジオポケット
問題なくサクサク起動します。
セガマスターシステム
問題なくサクサク起動します。
ワンダースワン
問題なくサクサク起動します。
アーケード
対応しているものであれば問題なくサクサク起動します。(3Dなど重いものは無理です)
何と互換性が非常に乏しいMVPもサクサク動きました。
RG350では厳しかったストリートファイター3もサクサクでした。
プレイステーション
思いの方か多くのゲームがサクサク動きます。
しかし毎度のBGMが出ない、効果音が出ない問題のゲームも散見されます。
ドラゴンクエスト4は初期設定では起動しませんので、起動後ブラックアウト中にメニューボタンをしてメニューを表示させてください。事前にゲーム追加フォルダにあったbiosフォルダにプレステ1から吸い出したbiosデータを入れていればbios変更ができますので自分で入れたbiosを選択すればドラクエ4をプレイすることができます。
スペック云々の問題以外で相性問題はあるので全部が全部動くとは言いきれませんのでそこは必ず踏襲しておいてください。(写真下トバル2も正規biosを使うことで勝利ポーズシーンの音バグが消えます。)
PSの動きを見る限りは個人的には第三世代よりも上かなという感じがするのですがやはりオリジナルOSが足を引っ張ってしまっているという印象は拭えません。確かにHDMI出力や外部コントローラーに対応しているなどアンバーニックの頑張りはわかるのですが、スーパーCDロムロムやメガCDが対応していないなど、「なんで?」が非常に多いです。
内部のプログラム部分を見ましたがbitboyの時代のエミュレーターが使われておりいろいろ納得しました。さすがに勿体なさすぎます。ただその古参エミュでもファミコンのディスクシステムが動くのですよね、でもそれにも対応しきれていないんです。年内発売に急いだのもわかりますがちょっといただけないと感じます。
第四世代の方では大手の有志グループと手を組みオリジナルOSも良い感じになってきているので少し期待しましたが、本当に勿体ないの一言に尽きます。
個人的にはこのデザインでゲームボーイのカラー設定ができずにただの白黒言うのはどうしても許せないポイントでした。性能が低いのでこれくらいでいいだろうと少し投げっぱなしで出したようなシステムも100歩譲って理解したとして、ではせめてそのレトロゲーム部分はしっかりしないといけません。なおさらGBの風体なのですからこれを買う人はきっとGBの感覚を味わいたいはずです。それをただの白黒モードしかないというのはあまりにいただけないですし、作り手の意図を感じれない部分になります。
第三世代で一世を風靡したNinohさんがCFWを作ってくれたりしたらまさに化けるとは思いますが、どうなるでしょうね。
このように見ていくとAnbernic RG35XXはダメなの?と思いがちでしょうが良い所もいっぱいあります。
上記したような性能をフルに使えば、このようにAnbernic RG35XXがあれば外部コントローラーで大画面出力して遊ぶことも可能です。
マシンパワーは生かし切れていませんが、それでもこの小ささでPSの多くのゲームが起動できるのは大きなメリットです。
そして何よりもこのおっさんおたくを完全に虜にする外観は一番の売りになるでしょう。昨今小さい正義でヒットしたmiyoominiは私はレビュー依頼を蹴っていました。その理由は小さすぎて実際には遊ばないとわかっていたからです。キーホルダーには良いでしょうがゲーム機として評価できない自分がいたからです。しかしこのAnbernic RG35XXは小さい正義を守りながらも現実的に遊べるスタイルにしてきました。その塩梅はまさに絶妙です。小さい正義、でもしっかりと遊べる正義、それがAnbernic RG35XXを表現するときに一番しっくりくる言葉だと思います。ただそれだけにOSの至らなさはもったいないです。
こちらAnbernic RG35XXはアンバーニックの日本公式ショップで発売中です。
Anbernic RG35XXのリンクはコチラ Anbernic RG35XX販売ページ
¥7,599(※送料が別途¥1,699かかります)
これら記事は下記のお爺さんの公式Youtubeチャンネルで全て実際にプレイしている動画を挙げてますので、合わせて参考にして下さい。
まだチャンネル登録お済でない方は登録していただけますと嬉しいですし、高評価頂けますと次作品への元気になります。
ゲーム老人チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UC12oO7Nhb7-guQ8NNbm2_GQ