格安中華ゲーム機のまさに本丸といいえるAnbernicから新商品であるRG353Vが発売されましたのでご紹介します。Vと名の付く商品は縦型のポータブルゲーム機で人気を得ているシリーズです。今回はRG503の縦型+小型化という位置づけで興味がある人も多いと思います。
今回もこの記事はAnbernic社の提供で送りいたします。いつも本当にありがとうございます。
到着した商品がこちらです。
開封するとこんな感じです。
RG353Vの本体が見えていますがはやる気持ちを抑えて底蓋チェックをしていきましょう。
付属品はこんな感じ。
中華ゲーム機シェア100%のウェッティー。
充電用のUSB-C to USB-Cケーブル。
当たりはずれはありますが当たればラッキーのかなり高品質の保護シール。私は今回当たりでした。(当たりはずれというのは保護シールの品質が一定ではないいうことです)
中英の表裏の冊子。今回はかなり入念にエミュレータの使用方法が記載されていますので初心者以外の人も必読しておくことをお勧めします。
それではAnbernic社の新商品であるRG353Vを見ましょう。
おおおおおおお!!!!!!!!!!!きたーーー!!!
これはやばいです!!!!!!
Anbernicの写真では縦に凄く面長の印象でしたが実際に見ると写真で見るほどの縦長には感じません。これはとても不思議です。逆にしゅっとコンパクトな感じです。ちなみに今回の私のカラーはグレイです。
よく似ている他の二機種と並べてみます。
powkiddy rgb20sと大きさがよく似ていますがRG353Vの方がほんの少しだけ縦に長いです。アナログスティックと十字キーの隙間が広いのが写真でもわかりますよね。あとRG351Vと比較してもわかるともいますがゲームボーイにより似ているのはRG351VでRG353Vは単独で写すと似ていますが並べるとより小さいのがわかります。
外観や部分的に見ていきましょう。
正面
RG353Vの全体のデザインは本当に秀逸でここまでの縦型の総決算のような美しさがあります。液晶も黄金比の4:3なので無理な引き延ばしをせずに全画面表示ができます。実際の画面もすごく美しいですよ!フロントスピーカーなのも嬉しいですね。
ABXYボタン
本体の小ささに比較して比較的大きなボタンです。ストロークも深く昨今の軽め志向のアンバーニックのボタンの中では硬いほうでドスンとした感じがあり私が好みのボタンです。戻りもよく品質の高いボタンです。
十字キー
4つボタンよりも少しだけ重い感じがします。しっかりとした作りで高級感があります。右から下に指をスライドさせても余分な箇所まで下がるようなこともなく、ボタン戻りも良い感じです。
アナログスティック
柔らかさもあり適度に可動範囲も小さく操作しやすいアナログスティックです。
操作テスト
十字キーとアナログスティックを格闘ゲームでテストしましたがかんばしい結果は出ませんでした。これは部位の問題というよりも4つボタンと十字キーが近い事、アナログスティックがかなり急角度で四つボタンの下側になることで指の感覚がちょっといつもと同じではないからだと思います。全く技が出ないことはないのですが質の良いものと比べると80%位という感じです。
右側面
上から電源ボタン、リセットボタン、システムMicroSDカードスロット、メディア用MicroSDカードスロットがあります。
左側面
音量ボタンがあります。
上面
右から外部用の接続のUSB-C(これは外部コントローラーなどを挿すポートですので充電ケーブルは絶対繋げないでください)、ミニHDMI、3.5mmヘッドホンジャックアがあります。
HDMI出力テスト
Linuxモードの方は電源を入れる前にMiniHDMIを接続して電源を入れることでHDMI出力されます。
AndroidモードのほうはMiniHDMIケーブルをいつ接続しても出力されます。初めはRG353Vとモニター両方画面が出力されますがこれはアンドロイドの設定で変更できるはずです。
下面
充電用のUSB-Cポートがあります。
RG353Vのスペックを記載していきますが今回のRG353VはRG353VSという下位商品が存在します。スペックが大きく違うのでご注意ください。
RG353Vのスペック
OS:Linux/Androoid 11(デュアルOS)
CPU:RK3566 4コア Cortex-A55 1.89GHz
GPU:Mali-G52 850MHz
メモリ:LPDDR4 2GB
ストレージ:32GB emmc5.1+16GB(Max512GB)
液晶:3.5inch OCA IPSスクリーン 640×480(4:3) タッチスクリーン
無線:Bluetooth4.2 Wi-fi2.4G/5G
バッテリー:3200MAh
縦:12.5cm
横:8.2cm
厚:2.4cm(一番分厚いところ)
重:192g
RG353VSのスペック
OS:Linux
CPU:RK3566 4コア Cortex-A55 1.89GHz
GPU:Mali-G52 850MHz
メモリ:LPDDR4 1GB
ストレージ:16GB(Max512GB)
液晶:3.5inch OCA IPSスクリーン 640×480(4:3)
無線:Bluetooth4.2 Wi-fi2.4G/5G
バッテリー:3200MAh
アンバーニックやりますね。まさに痒い所に手が届くバージョン違いでこれは多くの需要がありそうです。多くの方がRG353VSが欲しいともうのですがメモリがネックになりそうですよね。やっぱりLinuxでもメモリが多いほうが動作環境はよくなりますので。ストレージの32GB eemcの領域はあくまでアンドロイド用ですのでご注意ください。
スロット1にMicroSDカードを入れたまま起動すると慣れ親しんだLinuxモードになり、抜いて起動するとAndoroidモードになります。説明書にはファンクションキー押しながら起動させると挿したままでもアンドロイドモードになると記載されているのですがバグなのかそのようにはなりませんでした。※アンドロイド11にはGoogleStoreがありませんので自身が持っている他のアンドロイド端末で購入したアプリを吸い出し野良アプリとしてインストールする必要があります。しかしすべてが正常に動作する保証はありませんのでご注意ください。
それではゲームのテストをしていきます。
ファミコン
問題なくサクサク起動します。
ファミコン ディスクシステム
問題なくサクサク起動します。
ゲームボーイ
問題なくサクサク起動します。
ゲームボーイアドバンス
問題なくサクサク起動します。
スーパーファミコン
問題なくサクサク起動します。
PCエンジン
問題なくサクサク起動します。
PCエンジン スーパーCDrom²
問題なくサクサク起動します。
メガドライブ
問題なくサクサク起動します。
メガドライブ メガCD
問題なくサクサク起動します。
メガドライブ スーパー32X
問題なくサクサク起動します。
ゲームギア
問題なくサクサク起動します。
セガマスターシステム
問題なくサクサク起動します。
MSX
問題なくサクサク起動します。
ワンダースワン
問題なくサクサク起動します。
ニンテンドー64
問題なくサクサク起動します。
プレイステーション
問題なくサクサク起動します。
3DO
サクサク起動遊べますが、ゲームによっては遅延するものがありますがこれはエミュの問題です。
ドリームキャスト
Linuxモードでは640×480の美しい高画質でも問題なくサクサク起動しますがAndoroidモードではかくかくです。
アーケード
問題なくサクサク起動します。
Atomiswave
軽いゲームは問題なくサクサク起動し、重いので有名なメタスラ6の戦車列車もかなりよく動きこれには驚きました。
SEGA NAOMI
比較的よく動きます。
ニンテンドーDS
アンドロイドモードでサクサク遊べますしタッチパネルも良好でいい感じです。
PSP
Linuxモードでは最低設定+フレームスキップ2もかなりしんどい状態でワイプアウトなどはかなりスローですし設定にもバグがあります。しかしアンドロイドモードでは最低設定にしておけば少し快適に遊ぶことができます。
※ARKOSでは最低設定+フレームスキップ2でLinuxモードでもかなり軽快に動きます。
SEGA SATURN
AnebernicのオリジナルOSでは起動しませんがARKOSではサクサク動きました。しかしYabasanshiroコアが対応しているものに限りますので全てのゲームが正常に動くとは限りませんので注意してください。
PS2
奇跡的に起動しますがほぼ遊ぶことは不可能なレベルです
Anbernic社の新商品RG353Vはいかがだったでしょうか。
上記しました通り形式的にはRG503の縦型版という位置づけで正しいと思います。しかし大きさはRG503よりはるかに小さくコンパクトに仕上がっていますので単に縦型ゲーム好きへの需要だけはなくRK3326第四世代からの乗り換え需要の時に「より性能が良いもので、小さい機種が良い」というものを探していた人たちにもヒットする商品だと思います。
外観デザインは今までの縦型中華ゲーム機の中で最高だと私は思いますが縦型に加えコンパクトにしたことでポータブル機ゆえの小ささを求める多くのニーズに応えた分、若干操作性に難が出てしまったことは購入するユーザーが何を求めるかで購入するか否かが変わってくると思います。
性能面で言えばオリジナルOSはアンバーニックとしては頑張ったと思います。ドリームキャストが640×480でサクサク動くようにしたのはかなり大きいなポイントですが、PSPはやはり厳しい状態です。ただしJELOSがそろそろ出るよと公式で制作者が語っていますのでそこに期待ですね。
※RG353V専用のARKOSが先に発表されましてRG353Vの性能をフルに生かせるようになりました!導入方法はこちらです↓
多くの購入は安いLinuxの方で良いと感じるほどアンドロイドOSに大きな魅力はないのですが、メモリが1GBと2GBと大きく違うのでここで迷うと思います。この辺りはアンバーニックうまいことやったなという感じです。さらにカラーバリエーションもRG353VとRG353VSで違いがあるのでここでもユーザーを迷わせそうです。
これで4.5世代の縦型と横型の完成系が出そろったのであとはユーザーがどういった好みを持っているかが購入の決め手になりそうですね。
こちらのAnbernic RG353Vはアンバーニックの日本公式ショップで発売中です。
2022/10/6 am1:00までセール中です。欲しい人は急ぎましょう!
RG353V:¥16,149
RG353VS:¥12,849
※これに送料が別途かかりますのでご注意ください。
RG353VとRG353VSの商品リンクはコチラ RG353VとRG353VSの販売ページ
これら記事は下記のお爺さんの公式Youtubeチャンネルで全て実際にプレイしている動画を挙げてますので、合わせて参考にして下さい。
まだチャンネル登録お済でない方は登録していただけますと嬉しいですし、高評価頂けますと次作品への元気になります。
ゲーム老人チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UC12oO7Nhb7-guQ8NNbm2_GQ