今回はMV-4FというMVSの4本挿し基板をご紹介します。MVSとは皆さんがよく知っているネオジオのアーケード版のハードです。種類は多岐にわたり1本挿しだけでも数種類複数挿しはこの4本と何と6本差し基板も存在しているようです。
本日はコチラを素人目線でのんびりと紹介していきます。
MV-4Fの全体はこんな感じ。
一見、ふーんって感じでしょうが、MV-1FZと並べるとその大きさがよくわかります。
デカいですよね。しかもこれ二段基盤になっていますし、シールドが鉄なのでかなりの重さがあります。海外の方たちの多くはこのシールドを好きな色に塗り直している方が大きくいます。私も折を見て一度綺麗に磨きたいなと思います。磨いたままも格好良いかなと想像しています。
左側面はこんな感じです。
8個のDipスイッチがあります。でもこれ、ゲームごとに設定できないのであまり使うことはない気がしますね。
驚きなのがこちら。なんとネオジオの15ピンコントローラーが流用出来ます!これは驚きました。でもjammaでもコントローラー通信していたらどちらが優先されるのでしょうか。多分ゴミの中にコントローラーあったはずなのでいつかテストしてみましょう。
ヘッドホンコネクターがあります。どうやらL,LGND,R,RGNDの4ピンなようです。私はJammaから音を取っているので必要ありませんでした。もしかしたら筐体にヘッドホンジャックがあったとかでしょうかね?
アナログなスライドバー形式の音量つまみがあります。左がヘッドホンで右がスピーカーです。jammaから取るとスピーカー部分で最大音量を調整できます。私はjammaからサウンドを取って外部アンプに繋ぎスピーカーへ音を出していますがそのアンプの音量の基礎レベルが変わる感じです。ちなみにうちのMV-4Fの音量のコンデンサが悪いのか半分以上大きくするとかなり音割れました。しかしそれ以下で設定し、外部アンプで音を増幅させると非常に良い音が鳴りました。ちなみに私はjammaから取ったサウンド線はヘッドホンジャック化して出力していますし上記のヘッドホンコネクタや調整弁は一体何の為にあったのか気になります。
正面はこんな感じです。
まずはオーソドックスな56ピンJamma端子があります。
その横には30ピンのメモリカードポート1P用2P用と2スロットあります。ネオジオのメモリーカードを使用できますが当然ですがそのままで使用出来ません。昔は正規な変換プラグがあったのか知りませんが現在は変換ポートを自作するか有志の方が作った物を使用する必要があります。ただ個人的にネオジオにメモリーカードっている?といつも思います。ネオジオCDにはサムスピのRPGがあったのでわかりますが、でもSNKもいつかはそんなものも作りたかったのかなと思います。
右側はこんな感じです。
13ピンの2つはカウンターになっています。駄菓子屋さんとかのSNK筐体にいくら入れているか分かるカウンターがありましたよね。あれの表示用のピンになっています。
最後の8ピンが面白いのです。これよくSNK筐体の複数ゲームの台の上に合った今何のゲーム選んでいるかを表示させるLEDパネルを光らせるピンになっています。多分メインGNDの順で4本分、8ピンだと思うのですが詳細な配列がわかりません。MV-4Fのマニュアルにも書いていないのでもし知っている方がおられたら教えてくださーーい。是非ともこれを使ったELパネルを自作したいのです。もし可能でしたら使用するコネクタとハウジングの種類も教えて欲しいです。
これが全体となります。
そして忘れてはいけないのがJammaの配線です。何とMV-4FのJammaはちょっと特殊です。以下の図を見てください。左が普通のJammaであるMV-1Fz、そして左がMV-4Fの配線図です。
まず、MV-1FZのMのスピーカーGNDが無くなりました。私はココからスピーカーのGNDを取っていましたので普通のGNDへ急遽変更しましたがそれで音はなりました。
次に面倒なのがテストスイッチの移動です。15から先ほどのスピーカーGNDのMに移動しています。これを変更すると普通のJammaと併用できないので私はコネクタを途中でかまして変更できる仕様にしました。↓動画です。
そしてDと26(ショット5スイッチの場所)にゲームセレクトの入力が追加されています。これはどちらか一個作ればグルグルとゲーム選択は回るので1つの設定で構いません。
と言うようにそのままJammaを使って壊れるという事はありませんが併用は少し改変しないといけない事は念頭に置いておいてください。
ではゲームを4突き刺しましょう。
おー、何と神々しい姿でしょうか。これぞ漢の浪漫という出で立ちになります。ちなみにMV-4Fだけでも十分重いのにロムを4つ挿したらなかなかのヘビーボディになりますのでご注意ください。
それでは早速意気揚々と電源ONです。
きたーーー!
っと思ったら。。あれ。。。音が出ない。。。何度やっても音が出ません。。。
流石に30年近く前のものなので仕方ないかなと思っていましたが海外フォーラムで答えを見つけました。何とMV-4Fはかなりの電力を食うので出来れば5Vは二本挿した方が良いとの記載を見つけ、ハッと気づきます。もしかしたら電源も古いのでそもそも5Vちゃんと出ていないかもと思い、電源の5V調整弁を少し調整して再度電源を入れました。
きたーーーーー!音出たー!!!
まさかの電圧が原因でした。ちなみにMV-1FZの時はこのままで遊べたのでMV-1FZは5V全開で使っていないのでしょうね。
しかし色々なロムを調査していて問題が発生。
何度やっても龍虎の拳だけが音が出ないのです。試しにMV-1FZで試すと音が出るのです。
とりあえず久しぶりにばらしての大掃除。
ちなみに今回初めてサンハヤト 接点洗浄剤 ニューリレークリーナー RC-S201と言うのを使いました。以前までは端子部分は接点復活材を伸ばしながら掃除と言う流れでしたがネットで調べると接点復活材は塗りすぎると逆に塗膜が出来すぎて通信の邪魔をするそうなので、まずはこの接点洗浄剤で綺麗にしてからサラッと接点復活材を塗るのが良いそうです。
このサンハヤト 接点洗浄剤 ニューリレークリーナー RC-S201は基板の汚れも猛烈に浮かしてくれるので凄い汚れが取れましたのでお勧めです。揮発性が凄い高いのでかなり吹きつけても数秒で乾きますので使い勝手が良いですよ。
それでは再びチャレンジ。
あ、やっぱり音が出ない。しかも凄い不思議な現象も判明。龍虎の拳を1つかますとその後のスロットの音も消えるというもの。つまりスロット3に龍虎の拳を挿し、他のスロットには別のゲームを挿して起動させると、スロット1.2では音が鳴るが、3の龍虎の拳で音が消え、その後スロット4も消えて、ループしてスロット1.2と来ても先ほど鳴っていたのに音が消えるという現象です。まさに龍虎の拳トラップ!もしかしたらMV-4Fと相性が悪いのかもしれません。確かに昔複数筐体で入っていたのは龍虎の拳2ばかりだった記憶が・・・。
これは残念ながら最後まで解決できませんでしたのでもしも知っている方、またウチのMV-4Fでは普通に音鳴っているよ!という方はご連絡お待ちしております。
それにしても4つゲームを挿して遊べるのは本当に楽しくワクワクさせてくれます。良かったら参考にして下さい。
この記事にに関係する私の公式Youtubeの動画はコチラです↓↓
これら記事は下記のお爺さんの公式Youtubeチャンネルで全て実際にプレイしている動画を挙げてますので、合わせて参考にして下さい。
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