さて今回も引き続きGPD WIN 2の本体のレビューをしていきます。
前回は外観のレビューで時間切れとなりましたので、今回は中身のレビューをしていきます、という事で御開帳!
背面と同様こちらも初代GPD WINでの問題点にかなり着手された様子がうかがえ、見た目も別マシンかというほどの違いになっています。
起動はGPDロゴ画面の時に読み込みが数秒ありますが、すぐにWindows10が起動します。(この数秒も全部が読みというかBios移行への猶予時間という感じでしょうか)
画面は前回同様タッチパネルですが、液晶がIPS液晶になっており抜群に美しく一回り液晶サイズも大きくなりました。個人的感想ですが前回同様タッチパネルの精度はスマホなどに比べると少し低い感じを受けます。
エミュレータの使用が増えるのでやはりいちいちマウスモードとゲームパッドモードを切り替えるのは面倒なので、GPD WINのモードはゲームパッドモードにして、ファイル操作などはタッチパネルで行いたいのですが、上記した通り感度が若干悪いので少し操作にもたつくことはあります。
これに付随するのですが、実は2ではゲームパッドモードが一つ減って1つになりました。そもそもGPD WINにはトリガーがないので問題はありませんが一応記しておきます。
見ての通りゲームパッドのボタン配置がガラッと変わりました。十字キーとボタンがそれぞれ内側に入り、アナログスティックがそれぞれ外側に来ています。
これは西洋のアクションRPGに特化した配置ですね。攻撃ボタンがR、視点が右アナログといった感じのゲームには持って来いですが日本特有のボタンで行動をするようなゲームは少しやりにくくなりました。ただかなり色々なゲームをやりましたが正直一切プレイに支障はありません。
ただ、新しい問題点はあります。
それはABXYのボタンが固くなった事。
押しごたえは出て非常に良いのですが、ボタンとボタン穴の左右の遊びが無いのできっちりと上から押し込まないとボタンが押せません。少しでも横から押すとゴリゴリっとヘリを削るような嫌な感じになり大きな問題として、ボタンの同時押しが効きません。
一つの指で二つのボタンを押すと当然片方が斜めにボタンが入ります。そうすると上記したようにボタンがおりにくい状態になります。例えばBダッシュしながらのジャンプ、バーチャファイターやストVの投げなどがそういった支障になります。
特にAB、XYは相性が悪いので、どうしても同時押しが必要な場合は、XA,YBになるようにコンフィグしましょう。そしたら少し状態はましになります。
キーパッド部分は驚くほど改善されています。前回はどうしても本体上でリネームをする時くらいしか使わない程度でしたが、今回は普通に文字をこれで打ってもいいよ、というほど改善がされています。初代はカチッと指の爪部分でスイッチを押すようなストロークでしたが、GPD WIN 2ではポコッと指で押す感じで押しやすく、キーとキーの間も広くて両手でGPD WIN 2を持って親指で押すのに最大限生かされる仕様になっています。
本体電源ボタンはキーの真ん中上部に移動しており、長押しで電源がオンになります。ポンと押すだけは電源は入らないので注意してください。
F7-F12まではFnボタンを押しながら規定ボタンを押すことで入力ができます。
初代GPD WINではどこかゲーム機というくくりで大目に見ていた本体の仕様ですがGPD WIN 2になって、純粋に持ち運べるWindowsマシンというレベルにスペックアップしています。
確かにメモリや全体的なスペックアップの部分に目が行きがちですが、実は本体のデザイン性が非常に上がっていて、何かGPD WINというブランド製品がまた一つ完成形になったと言えます。
私はゲーム機メインとして使う予定しかありませんが、もっと多趣味な方の方がGPD WIN 2を本当の意味で使いきれるような気もします。タブレットでもない、ノートでもない、GPD WINという存在はGPD WIN 2をもって何か大きな一歩を踏み出した気がします。
少しかしこまってしまいましたが、本当に何か両手に収めてとても充実感があるこの機体がそんな気持ちにさせてくれます。
90000円。確かに途方もなく高い!そこそこ高性能なノートも買える、自作PCにしたって90000あればある程度のものが組めます。
でもGPD WIN 2にはそれらに値する、納得させる充実感をきっちりと持っています。
前回記事にしたApple Watchにはそれがありませんでした。ただ高いだけ。
でも、この製品には高いだけの理由と存在感があります。
そして初代GPD WINでデビューした私ですが、やはり初代を使えば使うほど2へのあこがれが出ていました。
そして実際にGPD WIN2を手にして思います。
「2買ってよかった~~~~~」
多分GPD WIN2を購入するの人のほとんどがその流れで購入していると思います。初代でのもやもやを晴らしたくてGPD WIN2を購入します。そしてその進歩に感嘆します。
確かに初代でも十二分に遊べます。今中古だったらだいたい30000円で、30000円以上の遊びを手元に呼び寄せてくれます。
しかし、その幸せをきっと膨らませたくなります。それほどGPD WINはオタク心をくすぐる代物です。そしてGPD WIN2を購入すれば、確実にその期待に応えてくれるメリットが手に入ります。
2こそがGPD WINの初代の完成形という感じがします。
もう3の話も上がっていますね。とっても楽しみで、個人的にはもうPCのように自分でCPUやメモリを詰めるようにしてほしいです。多少大きくなったって構いません。多分皆もそれを結構待っているのではないでしょうか。
そもそもここまで大成功してしまったGPD WIN。当然そろそろ後発機種も出るでしょう。そうなればチャイナパワー爆発でそういったユーザー希望の機種がわんさか出るでしょうね。楽しみです!
さ、これで本体レビューは終わりで、次回からは初期のセットアップや皆さんお待ちかねのゲーム関係のレビューもいろいろしていきますね。