色々どってんばったんしながらやってきた2日間が終わり三日目の朝を迎え、完全プロジェクトで避けれる予定だった採尿もお兄さんのおかげで無事終え、その結果も良好でトイレへの歩行も許可が下り、腎生検での苦行とされる入院でのしんどいことは終わりました。
体は当日は身動き禁止でしたがこの日からは、捻動運動さえしなければ、つまりは頭と足先の向いている方向を同じにしながらゴロンと回る間には横向きもOKという事で、自分で1時間に一回だけというルールを作り背中にたまった圧を抜くためにごろごろ回っていました。
このあとは特にしんどいことが増えるわけでもないのでゲームやったりテレビ見たりYoutube見たりして時間を過ごしていました。
当然お風呂には入れないので1日一回看護師さんが体を濡れたタオルで拭いてくれました優しい方はタオルを一度レンジで熱々にしてくれてそれで拭いてくれました。恥ずかしかったけど純粋に感謝の気持ちで一杯でした。
そして時間は過ぎ、とうとう腎生検の1回目の結果発表の日が来ました。
主治医の先生がプリントアウトした何枚かの紙をまとめたモノを手に部屋まで来てくれました。
たんたんと顕微鏡のカメラの写真や数値の説明をしてくれました。
私がファーストインプレッションで認識できた事は以下の感じです。
1. 指定難病になっていること
2.10のうち4の細胞が死に、3つが指定難病で病気が進行中であるという事
家族と一緒に聞いていたのですが、みな風邪の報告を聞くような感じでなんとなく淡々と聞いていました。
それには理由があり、今日まで暴飲暴食できた人生、腎臓はかなり悪くなっているだろうというのはわかっていたので想定の範囲内という感じで聞いていました。
そして説明が終わるころに私は一つの疑問がわいてきます。
「先生が治療方法を言わない。」ということ。
普通病気の宣告をされると処方箋やこういったことをしていって治しましょうね、とう締めがあるのだが、それが出てこない・・・。そして話は終わった。
間髪入れず私はこう言いました。
「え、先生・・・・まあ、食事とか制限しながら何か薬が出て、それを飲んでいく感じになるんですよね・・?」
先生は申し訳なさそうに、ポツンとこう言いました。
「いえ、、、、当然薬とかも飲んでいくのですが、、、、これは治らない進行性の病気です」
私
「え・・・・・。」
「え、、、、と、じゃあ今、10のうち4が死滅し、3が進行中、しかもならない病気。3が死んだら残り3。どれくらいでいろいろやばいんですすか・・・?」
先生
「今のままでは5年後の人工透析確率は学会でいうところの70%以上です」
私
「・・・・・・・・・わかりました・・・」
いろいろわからなかった説明が一気に理解しはじめ、もう一度先生にぼやけている部分を聞き直し、自分の体は不治の病でそのうちでも相当末期である、という現実を理解しました。
先生に聞けば、先生の請け負っている中でも一番末期にあたるそうです。
【IgA腎症末期患者の闘病記:6b】IgA腎症末期というスタート地点