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HI-STANDARDのAnother Starting Lineの感想レビュー

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体調を崩したり、やることが色々あって、本当は記事にしたいこと山盛りなのですが、書けずにいましたが久しぶりの更新です。

そんな手一杯だった現状でも、どうしてもこれは書きたいと思った事があります。
少し時期は過ぎていますが久しぶりとなるハイスタの新曲「ANOTHER STARTING LINE」についてです。

 

私のような30代後半の人間にとっては、とても印象深いバンドなのがHi-Standers、ハイスタです。
それまでは英語の歌詞に距離を置いていたJPOPerを一気に洋楽ロックへと背中を押したバンドでしょう。

良い意味でヘタクソな日本語英語の難波さんの歌声が、その境界線を無くしてくれました。
今なおAngry Fistは僕のヘビーローテーションです。

 

4曲入りで、基本は穏やかなポップな感じのアルバムですがメッセージ性が非常に強く、私達の年代に語りかけてきます。
特にアルバムタイトルとなったANOTHER STARTING LINEはとても秀逸な歌詞です。

有名なレビュアーさんなどの記事を読んだり聞いたりしましたが、皆さんはハイスタキッズの為の曲だ!と言っておられるのですが、僕個人的には難波さん、横山さんがお互いの事を書いたようにすぐに感じました。
しかし、その歌詞は自分達のものだけではなく、多くのレビュアーさんが感じ取った、ファンへの想いにも直結する意訳が隠されていて、その部分は凄いナーと感じました。

 

ハイスタは絶頂期に活動を停止しました、多くは語られていませんが、ロック道を押し通す難波さんと、会社社長も担っている横山さんの現実的な主観が折り合わなくなったというのが大きな理由です。カラオケへ時代真っ只中で、著作権料を多く取れる商業主義を難波さんは許せなかったようで、ハイスタノ曲を歌いたければバンドを組め!だからカラオケに曲提供などしない!そんないざこざもあったようです。

その後の難波さんの活動を見る限り、その筋は通っていて、それはそれで格好良い行き方でした。
横山さんは社長として、自社レコードから次々と有望なバンドを排出しました。ハスキングビー・ハワイアン6などハイスタイズムを彼らに託したようにも感じました。

 

そんな中、16年ぶりのこのシングル。
「君が戻ってきてくれるなんて、昔の事はとりあえず置いておこう」
この部分を聞いて、「あ!お互いの事を歌っているんだな」とすぐに気づきました。

正直、個人的には横山さんのほうが年をとって丸くなったかな~と感じますね(笑
なので、難波さんのほうが気持ち強いかもって感じます。

 

日本では地震に津波、原発事故、様々な困難が襲い掛かりました。
そんな中、難波さんは歌を通して社会活動、横山さんは歌を通して募金活動などをし、やがてその先は一つの新しいスタートラインを作りました。

自分達がしたいバンドから音楽が始まり、そこには一区切りの終焉があった。
しかし、次は、誰かの為に歌の力を合わせる、新しい物語が始まったんじゃないでしょうか。

 

今後常時あるバンドのような再結成はないでしょうが、こんな形で、今のハイスタを形にしてくれると、ファンは嬉しいものです。

今回、販売方式などでとてもメディアに持ち上げられましたが、彼らが今日までやってきたボランティア活動にももっとメディアが入って欲しかったですね。



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