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日本大アメフト部の悪質タックル事件についての感想

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日本大アメフト部の悪質タックル事件についての感想

以前から気になっていましたので、記事と検証動画を見ました。
個人的にも長くスポーツに従事してきて、ちょっと思おう所もあるので記事にします。

動画の内容は確かに驚くべきものでした。
何かスポーツと言うか、本当に殺人未遂にもみえてしまうほどの残忍な行為でした。

 

ぶつかることが魅力と言うスポーツはこのアメフト初め沢山ありますが、これは完全に無気力な相手の更に背後から忍び寄り全力で押し倒し、挙句ひねると言うとんでもない行為です。

まだ真相はわかっていませんが、少し出ている情報ではどうやら監督が指示を出したそうですね。
確かに選手自身の判断でこんな事をしても何の得にもなりませんから、確かに監督指示の可能性は高そうです。

そして、この中で浮かび上がってくるスポーツ界における大きな闇がやはり問題です。

昨年甲子園でもランナーが守備選手の足を蹴ると言う事件が起きました。

そして今回の事件。

色々選手自身も言われていますが、やはり問題の根幹は「指導者」のあり方です。

この事件、この部分だけを見てもこの指導者に難ありですが、よく考えればわかることですが、そもそも「相手選手を壊せ」といわれて「はいやります」といって、相手選手の将来を奪うようなラフプレーを平然と出来てしまう思考がどのように形成されたのかが問題です。

「おい、あいつ刺してこい!」と言われて「はい!やってきます!」と意気揚々通りがかりの人を刺しているのと何の代わりもありません。

つまり、この選手は今日までアメフトの世界で生きてきて、倫理よりも監督の指示がすべてという環境で大人になってきたのです。それが自分がアメフトで生きていく道と考えているのです。

 

そしてその末に起きた結果として、彼は今後の人生を全て失いました。もう今やネットでは彼が誰なのか全て明るみになっています。
この選手を採る社会人チームもなければ、下手をすれば就職さえも危ういでしょう。

これは今日まで彼を人間としてではなく勝利のコマとしてしか育ててこなかった指導者達の成れの果てです。
それは甲子園の選手もそうです。いい大人になって、こんな幼稚園で教わることさえ判断できないのです。

よく少年野球のグランドを見ますが、なにかそんな系譜は今も続けられています。監督の勝利のコマでしかない選手育成。それは使いきりの消耗品のようです。

 

そして更には、こんな状況になっているも関わらず、今になっても事件を起こした日体大は真相を伝えません。
この間にも選手自身へのバッシングは止まりません。しかしそんな事よりも、学校は自分たちの保身で必至です。
指導者にも、学校にも見捨てられた選手。
一体学校とは、指導者とは何なのでしょうか。

野球界では力のある選手などが、こういった惨状に声をあげる人が出てきています。桑田選手や今では現役最高打者の筒号選手も声を上げましたね。

今一度スポーツの根源に目をむけ、本当の楽しみ、本当のスポーツに日本が向かうことを切に願います。



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