以前から気になっていたウォシャウスキー兄弟タッグの新作「JUPITER」を借りましたので、軽くレビュー。
正直、予告編を見たときに「あー、やっちゃったな・・・」という危機感を覚えつつもやっぱりウォシャウスキー兄弟というブランドですまだまだ信用度は高いので、目を通しておく意味でありがたく拝聴しました。
見終わったとの感想は二つ。
ウォシャウスキー兄弟がどれだけ苦悩してこれを作ったか。
彼らなりの挑戦、いわゆる「脱・マトリックス」を目指ししかし、あまりにそこにとらわれすぎて良さを自分たちでかき消してしまった。
まさにこれに尽きると思います。
マトリックスという唯一無二の映画史上に永遠に残る作品を作ったという功績の後に見るから、こう感じれます。
初めての作品がこれだったら「無能」と評価されるでしょうがマトリックスの後だからこそこれを「挑戦」と呼べるのだと思います。
SFでありながら、設定はどこかエジプト文明を感じさせなが物語は80年代の短編SF小説。
ビジュアル面も、SFという超未来でありながら建造物や乗り物はエジプト文明を髣髴とさせる金をまとった容姿でこれは今までのSFにないデザインで斬新でした。
僕はレビューを書く時は絶対に事前にネットなどで検索をかけませんのでこの作品が成功したのか失敗したのかをまだ知りません。
しかし、彼らにはまだチャンスを与え欲しいと思います。
まだまだ、挑戦というスタンスの作品は続くと思いますが。
それを一周して、改めてマトリックスのような作品を手がける時にどんな素晴らしい世界を表現してくれるのかそれを見るチャンスを是非与えて欲しいです。
そして予断ですが。
海外版AKIRAの監督はウォシャウスキー兄弟にして欲しいとせつに願います。