セガのアーケード筐体の名機モデル「モデル2」にはModel2AとModel2B(C)と大きく分けて2種類、詳細に言うと3種類がある。簡単に言うとAの方は俗いう所のJamma配線で遊べるゲームが全てモデル2Aに分類され、体感ゲームなど特殊な操作方法(可変抵抗、アナログ入力)が必要なゲームはモデル2BやCに分類されます。
そして今回コンパネ制作の覚書を記すDYNAMITE BASEBALLはバットメカと言う特殊なアナログ入力が必要なゲームな為、モデル2Bになっています。
まずはこちらが海外でアップされているモデル2Bの配線図。
そして実際のダイナマイトベースボールの盤面。
詳細はわかりませんが多分モデル2Bでもゲームによって多少端子があったりなかったりはすると思います。大事な事は海外の図の方で斜め線が入っている所は原則使わないと言う感じです。実際CN8の5V入力を使用したら画面が映らなくなる現象が起こりました。入ってはいけないところから5Vが入ってロックがかかったのか15分ほどしたら症状が直りました。※ただし例外もあるので後述します。※ちなみに上記図の画像出力部分はRED,BLUE,GREEN,SYNC,GNDとなっていますが、正しくはRED,GREEN.BLUE,SYNC,GNDですのでご注意。
今回ゲームをプレイするのに使用するチャンネルはこんな感じです。
電源として5V入電:CN9,CN10
デジタル入力(上下左右やショット1や2と言う所謂Jamma入力的な物):CN13,(CN8)
アナログ入力(バットメカ):CN12
映像出力:CN3
音声出力:CN5
使用するコネクタは日本圧着端子製造(JST) プリント基板用コネクタ NHシリーズ ハウジング ナイロンコネクタになり商品リンクは以下となっります。
電源として5V入電:https://amzn.to/3ZhrSn2
デジタル入力(上下左右やショット1や2と言う所謂Jamma入力的な物):https://amzn.to/4eQ5Zko
アナログ入力(バットメカ):https://www.monotaro.com/p/0071/4744/?srsltid=AfmBOopm9maA4gTrDCmb1OZ0O3yqcPA4jh6q9UbO_VFIxVeq1_JaHAHd
映像出力:https://amzn.to/3VevYLm
音声出力:https://amzn.to/4idBRSO
コンタクトは日本圧着端子製造(JST) BHF-001T-0.8SSです。
コンタクトの日本アマゾンでの商品リンクは→https://amzn.to/3ZvK51p
そして製作したのがこちらです(コードの色がバラバラなのは余ったもので作っているからであって気にしないでください)
電力部分は正直な所CN9かCN10のどちらかでちゃんと5本5Vと5本GNDを用意しておけば起動はこちらで確認していますが一応CN9とCN10でフルで10本ずつ取っています。ちなみに私はPC電源を利用しています。よっくPC電源は初動が遅いのでアーケードの趣味には合わないと言われますが昨今のPC電源はよく出来ており今まで多くのアーケードゲームをPC電源で起動させてきましあが全く問題なく使用できていますし、実際SEGA MODEL2でも問題なく使用できております。
私が使用しているPC電源はこれです→Fractal Design フラクタルデザイン ION SFX 650G PC電源ユニット 650W 80PLUS Gold FD-PSU-ION-SFX-650G-BK PS875 https://amzn.to/3Zxbsby
セミファンレス仕様で30年前のアーケードゲームくらいでは一切ファンは回らず非常に静かお勧めです。
私は不精で24pin一本でやりくりしたいのでCN9,CN10それぞれGNDは3本、5Vは日本に集約して24pin一つで賄えるようにしてます。この電源は5V一つから20A出ており合計4本の20Aが出るので電力量も十分で動作に問題はありません。必ず電源ショートが必要ですので15.16は繋げておいてください。
コツはCN9とCN10がかなり離れているので長めに作って行いといけません。まとめ無くない人は別途GPU電源などを使用すれば私のように無理にまとめずに使用できます。
音声出力用のハーネスです。
こちらはモデル2Aと併用が出来ますがモデル2Bは挿す方向が上下逆なのでご注意ください。
音マニアの方は別ですが、私のようにそこまでこだわらない方は普通に3.5mmヘッドホンジャックに変換してスピーカーなどに出力すれば音は出ます。
よく当時のアンプなどを付けないと音が出ないと思われている方がおられますがそんなものは必要ありません。ただし当時の古びた音を出したい方はその方が良いです。しかし今は普通にスピーカーの音は相当良いので今の物を使用する方が綺麗な音は出ます。
私はヤマハ(YAMAHA) コンパクトサウンドバー SR-C20A 横幅60cm PC ゲーム スピーカー Bluetooth対応 テレビ/パソコン/スマホ ブラックhttps://amzn.to/3BfMsfmを使用していますがめちゃくちゃ音が良いです。重低音もしっかと聞いているのでド迫力でアーケードゲームを楽しめます。ただし上記したように昔のアンプやスピーカーを使う事で30年前の音を出すのも至高の一つだと思うので自由にお決めください。
こちらは映像出力ハーネスです。
ちなみにですがSEGA MODEL2は24KHzが映るモニターを用意してください。昔のブラウン管の場合は15KHzオンリーの物が多いので注意が必要です。私はネットシティで使用されていたモニターですので15KHz,24KHz,31KHzが自動で切り替わるので使用可能でした。
中古市場ではNanao製が人気ですが海外勢の流入で異常な価格競争になっておりますがネットシティのブラウン管は29インチでも3万円程度で買えるのでお勧めです。
こちらは操作系統のハーネスです。
まずはCN13からのお話。
私が使用したコンパネは一人用ですので使用したので1,3,4,7,9,10,13,14,15,16,となります。モデル2は本体基板2枚目にサービスとテストスイッチがあるので使用する場合毎回ふたを開けるわけにもいきませんのでボタンを設置しました。そしてメニュー画面の移動が十字キーではなくサービスボタンですのでコインスイッチ以外にサービスボタンも設定が必要です。
そしてここで重要なのがこのCN13には驚くことに何故かGNDが無いんですよね・・・ですので私はCN13のすぐ上にあるCN8から1個だけGDを頂戴しております。本来であればCN8は13ピンなのですがこのためにだけに買うのは勿体ないので4ピンの右側を削ってGND専用にして使用しています。全部ハーネスをごちゃまぜにする方はCN9などからGNDをとっても良いと思います。
そして問題のCN12ですがバトメカから出ている白赤(1番)をCN12の7に。黄緑(2番)を6に、黄色(3番)を5に接続してください。簡単に言うと白赤がGND、黄緑が実際のバットメカの通信線、黄色が5Vという内訳です。
ですので表記で言うとVccというのがアナログ入力の5VでA/D 0 CHがアナログ入力の1P、GNDDはそのままGNDという感じで、2P側を設定するときはCN6の5.6.7を使用すると言う形になります。
私はここ最近コンパネとの接続にDSUBケーブルを使用しています。このコネクタにしておくことで汎用性のケーブルを延長ケーブルに使用できるのでお勧めです。今回は1Pコンパネでしたので15pinのDSUBで組みました。今はネジも半田もいらない非常に優秀なDSub自作パーツがありハーネスの付け間違いも簡単に修正できるのでお勧めです。今回使用したのはこれ→PENGLIN 2個 D-SUB 15ピンコネクタ オス/メス プラグ DB15変換コネクタ はんだ不要 DSUB15ピン シリアル変換アダプタ シリアルコンバータ 端子台付 基板 コネクタカバー付き (DB15 オス+メス)https://amzn.to/4eROG2h
と言う事でこれで本体側のハーネスは完成したのでコンパネ側も適宜制作します。
ちなみにこのダイナマイトベースボール用のコンパネは新品未使用の物をかなり前に中古で購入していました。これは自作のダイナマイトベースボール’97でも使用可能ですがその次のNaomi版の方では使用できませんのでご注意ください。
コンパネベースに入れます。
コンパネ完成。
コンパネと接続し、各種配線も繋げて
いざ起動させます。
ばっちりと遊べます!
あくまで覚書ですので少しスっ飛ばした部分もありますがモデル2のこのような情報は世界中のネットを見てもほぼ無いので一つの大きな情報になるかなと思いますので一つの参考にしてください。