中華ゲーム機最大手のアンバーニックが見つけたコスパ最強のチップセットAllwinner H700を人気のあった中華エミュ機に搭載し販売するXXシリーズの最新作ANBERNIC RG CubeXXが販売されましたので忖度なしのレビューを開封の儀をしながらしていきます。
毎度のワイヤーフレームデザインの外箱です。
開封!
いつもの見た目ですね。
はやる気持ちを抑えて底蓋チェック。
あら・・今回ははずれのはずれ。おみくじ保護シールすら入っていませんでした・・・。
マニュアルはいつも通り中英になっています。初めて買う方は読んでおきましょう。
白い箱には充電用のUSBA to Cが入っています。
そしてこちらがRG CubeXX本体です。
やはり特徴は1:1の正対比液晶ですね。賛否両論ありますし私も初めは大丈夫か?と思いましたが普段16:9で横長になっているフルスクリーンが逆に縦に伸びるのですが、その比率狂いは実は横に伸びるよりも緩やかなので目の慣れの問題で初めは違和感がありますが慣れてくると不思議とこちらの方が見えやすいし画面が大きく感じるようになります(個人の感想です・・)
面白いのがこのRG CubeXXですがRG CubeのXX版と言う事でそのままケース流用するだろうなと思っていたところどっこい完全に全て作り直しているのです。比較写真がこちら。
何と大胆にもアナログスティックと十字キーを上下逆にしてきました。H700は性能が低いの性能が低いレトロゲームがプレイのメインになるから十字キーが主に使われるだろという考えでしょうかね。
あとよく見るとわかるのですが十字キーとアナログスティックの間隔が離れているんですよ。実はRG CubeとRG CubeXXは高さが変わっていて、まさかの性能が低いRG CubeXXの方がRG Cubeより大きくなっているという驚きの事実が判明しました。高さは0.4cm大きいです。
理由はわかりませんが個人的には何か別のXXの基板を入れこむ為に大きくなったのか?と思ったりしていますが視聴者様からは手が大きい外国字ニューザーの指が干渉すると言うクレームに対応したのでは?という声も聞かれますが真相やいかに?
上部分もこのように違いがあります。RG CubeXXは性能が低いのでファンが非搭載になったのでその浮いたスペースに多くのボタンやRG CubeにはなかったMiniHDMIポートも装備されています。
あと、トリガーがRG CubeXXの方がボタンになっていますのでご注意ください。H700は少しドリームキャストも動くのトリガーの方を希望する人も多いかもですね。
横はRG CubeXXの方がすっきりしています。
下部はこんな感じ。RG CubeXXはLinuxですのでいつも通りのデュアルスロット方式なのでMicroSDカードスロットが2つ装備されています。
背面は先ほど記載した通りRG CubeXXがファンが無いのでファン穴が無くなっていますね。RG CubeXXはボタン類が上部に集中したことで側が接着しにくいのが何気に上部にネジが増えています。
重さはファンがない分RG CubeXXの方が軽いですね。
ボタン類のチェックをしていきましょう。
ABXYボタンはRG Cubeと違ってかなり強めの反発と戻りの力があります。硬いのは嫌という声もよく聞きますが私が固い方が好きな派ですのでこれは嬉しいです。ストロークもしっかりとありアンバーニックブランドの高いレベルのボタンになっています。
十字キは懐かしのメガドライブやセガサターンを彷彿とさせる丸形形状のになっています。こりっとした感覚で上下左右を入力出来ますが今回も残念ながらセガ製品とは違い真ん中に真が無いのでボタン全体が押した方向に持っていかれるのは変わりなく格闘ゲームでは使いものになりません。
アナログスティックは可動範囲が狭い小さなボール型です。ほんの少し硬い感がします。格闘ゲームではスティックの位置的に左への入力がしずらいイメージがあり多分入力精度的には問題ないんでしょうが左への技が出にくい印象でした。
L2R2は前述しました通りボタン式になっているのですが固めの抵抗がかかるボタンになっていて個人的には好きな感触でした。
電源を入れるとアナログスティック周りがLEDで光ります。
オリジナルOSのメインデザインが変わっていてかなり格好良いです。
GameRoomsは初心者向けのゲーム選択画面で既にコアが設定されていてゲームを選ぶだけ遊べる反面不具合が出たときに改善が見込めません。
Mボタンを押すと各種メニューが表示出ます。
RA Gameは少し玄人向きでコアを選択することが出来ますし、
メニュー画面がRetroArchになっているので慣れている人は使いやすいです。しかし残念ながらオリジナルOSのせいでRetroArchの設定が保存されないバグがあります。
App Centerは音楽アプリがあったり動画アプリがあったりします。
動画は重いものは動かせませんが軽い動画であれば見れるので遊び感覚にしてはよく出来ています。
その他ゲームの設定を変更できるアプリも入っており先ほど書いたようにレトロアーチの設定が保存されないのでここがキーになってきます。
遅くなりましたがRG CubeXXのスペックを簡単にご紹介。
OS:Linux
Chipset:Allwinner H700
CPU:Cortex-A53 4コア 1.5GHz
GPU:Mali G31-MP2 650MHz
RAM:1GB LPDDR4
Storage:6MicroSDカード準拠 max512GB
Display:3.95inch 720×720 IPS液晶 OCAスクリーン
Battery:3800mAh
Another:MiniHDMI搭載,Wi-Fi 2.4/5G,Bluetooth 4.2
XXシリーズは物によってはWifiやbluetothが非搭載の物がありますがRG CubeXXは搭載されています。
MiniHDMIケーブルとポータブルモニターを接続してみました。
このように接続するだけで自動で映像が出力され、モニターにスピーカーが搭載されていれば音もモニターから出力されます。
では実際にゲームをしてみます。RA Gameで適切なコアを選択し起動しての動作確認表です。
ファミコン
問題なくサクサク起動します。
ディスクシステム
問題なくサクサク起動します。
ゲームボーイ
問題なくサクサク起動します。
ゲームボーイカラー
問題なくサクサク起動します。
ゲームボーイアドバンス
問題なくサクサク起動します。
スーパーファミコン
問題なくサクサク起動します。
3Dチップのスターフォックスはかなり厳しい動きです
HDチップのロマンシングサガ3も文字化けなく正常にされます。
PCエンジン スーパーCDrom2
問題なくサクサク起動します。
PCエンジン
問題なくサクサク起動します。
メガドライブ
問題なくサクサク起動します。
メガドライブ メガCD
問題なくサクサク起動します。
メガドライブ スーパー32X
問題なくサクサク起動します。
ゲームギア
問題なくサクサク起動します。
セガマスターシステム
問題なくサクサク起動します。
MSX
問題なくサクサク起動します。
ワンダースワン
問題なくサクサク起動します。
アーケード
2Dの物であれば問題なくサクサク起動します。
ネオジオCD
問題なくサクサク起動します。
ネオジオポケット
問題なくサクサク起動します。
ニンテンドー64
問題なくサクサク起動しますが相性問題がかなりあるので性能が満たしていても遅かったり動かないゲームも多くあります。
プレイステーション
問題なくサクサク起動します。
BGMと効果音どちらかがなくなるパターンの物も問題ありません。
ドリームキャスト
軽いゲームは問題なくサクサク起動します。
重いゲームは遊べるレベルではありません。
Naomi
軽いゲームは問題なくサクサク起動します。
Atomiswave
軽いゲームは問題なくサクサク起動しますが重いゲームや処理が重いシーンではかなりカクつきます。
Nintendo DS
軽いゲームは問題なくサクサク起動しますがRG Cubeと違いタッチパネルではないのであまり遊べるゲームがありません。
PSP
軽いゲームは問題なくサクサク起動します。
重いゲームは遊べるレベルではありません。
セガサターン
軽いゲームは問題なくサクサク起動します。
重いゲームは遊べるレベルではありません。
といった感じでやっぱりAllwinner H700は良く動くコスパ最強のチップセットだなという感じです。プレイステーションまでであれば基本的に遊べます。ドリキャスやPSPはゲームに寄りけりですので過度な期待はしないでください。
それにしても意外とセガサターンはこのオリジナルOsの強みになっていて昨今のXXシリーズで出ているカスタムファームウェアよりも動く印象があります。この辺りは面白いですね。
このようにかなり良い感じのRG CubeXXですがやはり今回もオリジナルOSでレトロアーチの設定が保存されない等基本的な部分で躓いておりCFWまかせな所があります。確かにmuOSやKnulliの登場でXXシリーズの弱みであったOSもほぼ盤石なのですがやはりXXシリーズと言えば初心者向けの中華ゲーム機入門の意味合いもあり、初心者の人にいきなりCFWの導入を任せるのも無理な話で狙いは初心者だけでもゲーム機は玄人向けではせっかくの新規参入ユーザーを逃す事になるのでこの辺りは改善をした方がアンバーニックにとってもより良い環境になるのではと思います。
RG CubeXXは本家サイトでご購入ください→RG CubeXXの購入ページ
これら記事は下記のお爺さんの公式Youtubeチャンネルで全て実際にプレイしている動画を挙げてますので、合わせて参考にして下さい。
まだチャンネル登録お済でない方は登録していただけますと嬉しいですし、高評価頂けますと次作品への元気になります。
ゲーム老人チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UC12oO7Nhb7-guQ8NNbm2_GQ