多くの方が気になっているRetroid Pocketの新商品であるRetroid Pocket 4ProをRetroid社よりご提供いただきましたので久しぶりに商品レビューします。既に動画をアップロード済みですので簡単にご紹介します。
届いた商品がこちらです。毎度の子供心をくすぐるデザインです。
開封するとこんな感じ。
毎度の子供の頃のおもちゃを開けるような感じの封入の方法は本当に心が躍ります。
中身を取り出し本体をのけるとマニュアルがあり
その下に充電用のUSB-C to USB-Aケーブルがあります。
マニュアルはスペックやボタン説明のみの非常にシンプルなものとなっていますが、基本はアンドロイドなので問題はないでしょう。
そしてこちらがRetroid Pocket 4Pro本体です。Retroid Pocket 3 plusとそのままのデザインで非常に美しいです。
今回もカラーは全6色と中華ゲーム機メーカーの中では異例のカラーのボリュームっぷりです。流石デザインにこだわったメーカーです。私が提供して頂いたのは16bitからーです。
それでは全面を見ていきましょう。
正面
メインとなるのはRetroidPocket3の時に指摘が多かったスタートとセレクトボタンが正面に来たことですね。ただ長くゲームやっていると左側にあるアンドロイドボタンと間違えてしまう事が多かったので出来れば左側に設置してほしかったです。
RetroidPocket3とRetroid Pocket 4Proの比較はこちら
左右
RetroidPocket3のサイドには音量やホームなどがありましたが正面や上面に移動したのでなくなっています。
そしてRetroidPocket3とRetroid Pocket 4Proを比較すると見てお分かりの通り分厚くなっています。この理由は後述します。
上面
今回もMicroHDMIがあり、注目すべきは大きな排気口です。
そうです、何と今回のRetroid Pocket 4Pro(Retroid Pocket 4も)にはこの小ささでファンが内蔵されているのです。
RetroidPocket3とRetroid Pocket 4Proの比較はこちら
裏面
大きな吸気口があります
下面
MicroSDスロットがありちゃんと埃混入防止蓋が付いています。
RetroidPocket3とRetroid Pocket 4Proの比較はこちら
上面は排気口を置いたので仕方ないですが下部にUSB-Cポートがあるのでデータ転送際にちょっと面倒だなと感じました。
ABXYメインの4つボタン
少し小さめのボタンですが同時押しもそこまで苦では無いです。押し心地は少し弱めですが戻りも早いので悪いとは感じません。実際ゲームをしていても4つボタンに違和感を感じる事はありませんでした。
十字キー(D-PAD)
縦横幅が短いパターンのキーで押し心地は4つボタンとは違いメンブレン感を強く感じる仕様です。格闘ゲームでテストしましたが上下左右が短いの十のきーのへりを滑らすように押さないと超必殺技が出にくいと感じました。キー入力の問題はないですが上下左右が小さいので格闘ゲームファンはユーザーの方が少し工夫して押す必要があります。
アナログスティック
この小さく薄い筐体でまさかのかなり大きめのボール型アナログスティックです。これは見た目に騙され多くの人が触った時に驚くでしょう。
精度も良いので問題は特にありません。更にホールエフェクトスティックですのでドリフトも出にくいですし何よりも長持ちしますので嬉しいですね。
L12 R12
本体が超薄型なので必然的にLR1は細いボタンとなります。カチカチ感のボタンで押しやすいです。
LR2は可動範囲が大きいトリガーとなっており抵抗力はほぼノーマルという感じです。
電源を入れるといつものRetroidPocketの初期設定となります。
毎度のOSの選択がありますがまずはアンドロイドモードで起動するとわかりやすいです。
起動するとこんな感じです。コントラストは丁度良いい感じで綺麗に発色されています。アンドロイドOSですがレトロイドポケットカスタムであります。
ですのでメニューには独特な専用設定項目があります。
この設定の中のハンドスタイルには注意です。初めRetroモードになているのですが、このまま色々なエミュを始めてしまうとコントローラの初期設定がめちゃくちゃになるので注意です。必ずRetroid Pocket 4Pro初起動後にはここの設定をXBoxにしておいてください。
あともう一つの注意点としてはgoogleプレイストアでエミュをダウンロードしようとログインを試みるも何度やっても落ちてしまうログインできませんので、Gooleアプリでログインするようにしましょう。こうすればプレイストアもログイン状態で使用する事ができます。
Retroid Pocket ランチャーは今回も健在です。
非常に使い勝手が良くアンドロイド機をランチャー化することが出来るので面倒ですが1つづつ設定するといいでしょう。詳細な使い方はこのブログ最下部の動画を見てください。
MicroHDMIケーブルを接続すると一発でモニター出力することが出来ます。アンドロイドですのでこの辺りは得意ですよね。先ほどのRetroid Pocket特有の設定の方でモニターとゲーム機同時表示も可能です。
上から下にスワイプするとオリジナルメニューが出てきます。
こちらは電流量を変える事が出るメニューでRetroid Pocket 4Proの性能を大きく変更することが出来ます。その分発熱もするので注意してください。
こちらはファンの回転数を変える設定です。回転数を増やせば冷却機能は上がりますがファンが回る雑音も聞こえるようになります。当然電流量を上げたらファンの回転数もあげましょう。
大きさと重さをはかります。
縦:7.9cm
横:18.3cm
厚:1.6cm
重:268g
Retroid Pocket 4Proのスペックを見ていきましょう。ちなみにRetroid Pocket 4はスペックが違います。
OS:Android 13
SOC:Mediatek Dimensity 1100
CPU:Cortex-A78(2.6GHz)x 4 Cortex-A55(2.0GHz)x 4
GPU:Mali-G77 MC9 836Mhz
Memory:8GB LPDDR4X
Storage:128GB UFS 3.1 + SD
Display:4.7inch 750×1334 60Hz 500nit
Battery:5000mAh
カメラ:リア:20mp+ソニーカメラ2mp フロント:8mp
SIM:4GデュアルSIM LTE & ACデュアルバンド
無線:Wi-Fi 6/Bluetooth:2.4/5G
一応Retroid Pocket 4の差がある分のスペックも載せておきます。
OS:Android 11
SOC:Mediatek Dimensity 900
CPU:Cortex-A78(2.4GHz)x 2 Cortex-A55(2.0GHz)x 6
GPU:Mali-G68 MC4 900Mhz
Memory:4GB LPDDR4X
Retroid Pocket 4Proのベンチマークテストを行います。一番性能が引くスタンダードモードでの結果と似た性能との比較です。
【SLING SHOT】
【Wild Life】
HIGH Performanceモードの結果がこちら
【SLING SHOT】
【Wild Life】
何とスリングショットでは針が降り切れてしまいました。これは凄いです。ただしPerformanceモードは何故か数値が落ちたので、使用するにはスタンダードかハイパフォーマンスモードになるでしょう。
発熱は最高で30度でしたので空冷の効果はかなりあるようです。
それではエミュレータの様子をかいつまんで少しだけご紹介。
Atomswave
かなり重い戦車列車もスイスイ動きます。
プレイステーション1
Duckstationのまさかの最高設定である16倍解像度でサクサクです。
NintendoDS
最高設定でサクサクかつ、小さなサブ画面のタッチ操作も良好でした。
PSP
リッジレーサー2は最高設定でサクサクでしたが流石にWipeoutは設定を落とさないとかなりカクつきます。
セガサターン
YabaSanshiro2proとDimenstyの相性がすこぶる悪くほぼ使用できませんのでRetroarchのYabasanshiroコアで遊ぶことになります。しかしGPUパワーがあるので多くのゲームをパワープレイで遊べます。
Wii
普通設定では1倍でスーパーマリオが遊べますが重いゲームは厳しいです。ただしスペシャルセッティングで遊ぶと3倍でもサクサクです。しかし非常に不安定で落ちる事も異常ループもたびたびです。
ゲームキューブ
普通設定では1倍でファミスタが遊べますが重いゲームは厳しいです。ただしスペシャルセッティングで遊ぶと最高設定でもあのF-ZERO GXがサクサクです。しかし非常に不安定で落ちる事も異常ループもたびたびです。
プレイステーション2
ノーマルだと軽いゲームしか遊べませんが、youtubeで視聴者の方から教えてもらったスペシャルセッティングを使用すればドラゴンクエスト8もサクサク遊べます。しかしこの設定はドラクエ8と同じような構成のゲームにしか使用できずにそれ以外のゲームは前述の動きが精いっぱいとなります。
Retroid Pocket 4Pro、いかがだったでしょうか?デザインがRetroid Pocket 2からデザインの良さで多くのファンを付けてきたRetroid Pocketですが今やデザインだけではなく安価の成長型の中でトップの性能となりました。性能アップと共に年々大きくなる安価型中華ゲーム機ですが、その中で以前のRetroid Pocket 3と同じ面積で登場させ、ファン分が少し厚くなったとしてもそれでもギリギリのラインを責め、しかしそのファンの性能は熱くなっても30度辺りで温度を保つなどデザインと性能共に高いレベルで仕上がったのがRetroid Pocket 4Proです。
ただ難を上げるとすれば以前からエミュ機との相性問題が取りざたされてきたDimensityをSOCに使用したことでGPUだよりとなる負荷が大きなゲームなどではベンチマークテストほどの効果がやはり出ていないと感じました。この辺りは今後の中華ゲーム機メーカーがSOCを選ぶ上で大きな問題点となるでしょう。やはりエミュ制作側もGPUが強いSnapdragonに焦点を合わせてきているという感じがします。
今回Retroid Pocket 4Proを触って想うことは安価型中華ゲーム機がこれ以上高性能になり値段も上がれば勢い良く値下がりしているゲーミングumpcと値段が逼迫してきますので存在価値が難しい事になるなと感じました。いったいどこまで安価型としてユーザーは希望を持つのか、メーカーも存在価値を見出せるのか、Retroid Pocket 4Pro筐体だけの問題ではない大きな今後の中華エミュ機の未来が見えるような商品でした。
Retroid Pocket 4ProはRetroid社公式ページでで発売中です。
Retroid Pocket 4Proの商品リンクはコチラ Retroid Pocket 4Proの販売ページ
BIGBIG WON Rainbow 2 Pro
¥12,999
これら記事は下記のお爺さんの公式Youtubeチャンネルで全て実際にプレイしている動画を挙げてますので、合わせて参考にして下さい。
まだチャンネル登録お済でない方は登録していただけますと嬉しいですし、高評価頂けますと次作品への元気になります。
ゲーム老人チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UC12oO7Nhb7-guQ8NNbm2_GQ