小さすぎる筐体は老眼ではきつい事などの理由でずっと提供を断り続けてきたMiyoo miniですが、提供先の方のご丁寧なご連絡が良い印象で遂に提供を受けましたのでMiyoo mini plusのレビューをしたいと思います。今回はお取りお引きが初めてとなるLITNX様の提供でお送りいたします。
届いたMiyoo mini plusがこちらです。
このようにスライドして開ける珍しいパターンの外箱です。
開封するとマニュアルが入っていました。
表裏、中英で構成されており、丈夫な光沢紙にフルカラーで写真多めで掲載されているので英語が読めない方でもある程度は理解できると思います。
本体をどけると付属品がどっちゃり入っています。
Miyoo mini plusの付属品はこんな感じです。
充電用ケーブルはUSB-C to USB-Aケーブルです。
データ移行用にMicroSDカードをUSB変換するものが入っています。懐かしいですね。
保護フィルムは厚手の高級感があるものが入っています。
が、アンバーニック製同様当たりはずれがあるようで、
私のは外れでした。しかも液晶の大きさに対して全然大きさが違いますね・・・。この辺りはおまけと考えておきましょう。
それではいよいよMiyoo mini plus本体のお目見えです。
おお!!!本体の小ささに対しての液晶の存在感が半端ないです。
ビルドクオリティは想像していたよりも高いです。今回は売り切れが多くクリアパープルしかないという事で、この色を選びましたが個人的には非常に悪くないです。前面はマットな摺り仕様なのでギラギラ感も少なく男性で使ってもおかしな印象はないでしょう。
それではMiyoo mini plusの全体を見ていきます。
前面
まさに初代ゲームボーイを彷彿とさせる右下の丸みは世代の人たちはフフッとなりますね。小さい筐体でありながらしっかりと作りこまれています。モノラルであれどフロントスピーカーは良いですね。
上側
電源ボタンがあります。
右側
何もありません。
左側
音量ボタンがあります。
下側
左側から、3.5mmヘッドホンジャック、MicroSDカードスロット、USB-Cポートがあります。
ちなみに初めから私のモノには128GBのMicroSDカードが入っていました。
裏側
電池ボックスがあり、電池を交換できるようになっています。
しかしこの爪が異様に硬く指の爪が折れる恐れがあるのでピンセットなどでひっかけて開けましょう。
中はこんな感じでプラグ一つで交換可能です。ケーブルもギチギチジャないのが良いですね。ただ開けにくい・・・。交換はできるいい仕様ですがmiyooという非常にマイナーな企業商品ですのでいつまでも長くサポートや電池販売があるとは考えにくいのでそこはご留意ください。
メインのABXY4つボタン
家庭用ゲーム機と同じストロークのあるボタンです。全体的に弱めの押し心地ですが戻りはしっかりとあるので連射にも耐えうる品質です。ABよりもXYは極端に弱いのでそこは注意です。アンバーニック製と比べるとやはり劣る部分はありますが、それでも激安ゲーム機のボタンよりは遥かに良いものです。
十字キー(D-PAD)
上下左右はABXYボタンよりも少し硬さがある感じ良い感じですが、斜めは押しも戻りも少し弱くなる感があります。
実際格闘ゲームで技が出るかテストしました。波動拳昇竜拳は驚くほどサクサク出ます。しかし真空波動拳は敵が右側にいるときはほぼ一発で出ますが、逆になると途端に出にくくなります。何度かやっているとコツが掴めてきますが最初は難儀すると思います。それにしてもよく出来た十字キーです。
LR12ボタン
性能的にLR2を使う事はほぼないでしょうがLR2はやはり押しずらいですね。LR1もMiyoo mini plusが小さすぎて指がうまくかみ合わず押しずらいです。
Miyoo mini plusのスペックを見ていきましょう。
OS:Linux
Display:3.5inch 640 x480 IPS液晶
CPU:SigmaStar SSD202D 1.2GHz 2コア Cortex-A7(1.2GHz)
RAM:128MB LPDDR3
Storage:max 128GB
Battery:3000mAh
身体測定もしていきましょう。
縦:10.8cm
横:7.9cm
厚:2.3cm
重:163g
ここまでの高いスペックのゲーム機で163gは企業努力ですね。本当に凄いです。
ではMiyoo mini plusの電源を入れていきましょう。電源ボタンを長押しします。
するとロゴが出てきて
Miyoo mini plusが起動します。トップメニューにはオシャレにBGMが流れます。
Recentはゲーム履歴、Favoriteはお気に入りゲームとなります。
Game
Gameの中身はこんな感じで事前に多くのエミュレーターが振り分けられています。
プレイしたいハードを選択するとロムフォルダが開き自分で吸い出して入れたゲームが閲覧できます。
サムネイルも表示可能です。
ゲーム中にホームボタンを押せば簡易メニューが現れどこでもセーブなど良く使う項目が使用できます。
Native Menuを選択すればさらに詳細な設定が可能です。
RetroArch
トップメニューのRetroArchを選択するとこんな感じで多くのコアが表示されます。先ほどのGameとは違い自分でコアを使い分ける事が出来るので動かないゲームなどがあった場合は即座に対応できるという意味ではこちらの方が使う人は多いかもしれません。しかしGameも内部データを書き換えることで自由に使用するコアを変えれるので覚えておきましょう。
RetroArchでゲームを起動しホームボタンを押すとGameからの起動とは違い直接RetroArchのメニューが開きます。
App
Appの中にはFile ExplorerとRetroArchがあります。
File Explorerはデータを管理できますがMiyoo mini plusはMicroSDカード内部に必要なデータは全てあり、全てにアクセスできるのでこのアプリを使う事はまずないでしょう。
RetroArchは基本設定をするためだけに使うものです、ゲームはここから起動できません。トップメニューのRetorArcやGameを起動して設定を変更するとかなりの頻度で落ちるので、ここのを使用して基本設定をするといいでしょう。
Settings
Settingsの中身はこんな感じです。主要なものだけ紹介します。
Power off;電源を切ります。
Brightness:液晶の明るさを変えます
Wi-Fi:Wi-Fiに接続して通信プレーなどが楽しめるようです
Color:各種メニューのカラーを変更できます
Language:言語を変更できます。日本語もあります
Keys Map:ボタン配列を変更できます
BGM Volume:メニューのBGMの音量を調節できます
Themes:メニューのテーマを変更できます。多くのテーマが事前に準備されています。自身でも変更追加が簡単にできます。
Hibernate:スタンバイまでの時間を設定できます。
Factory Reset:工場出荷状態に戻します
Device Info:今のMiyoo mini plusの状態を表示してくれます
Hardware Test:ボタンが正常に動いているかなどチェックできます
もともと差し込まれているMicroSDカードを取り出しPCに表示させてみます。Win10環境で見ていきましょう。
このように一目瞭然な感じですので言わずもがなですね。ゲームデータはRomsフォルダに入れましょう。
Romsフォルダ内は事前にハードごとにフォルダ分けされているのでそれぞれ自分で吸い出したゲームデータを格納してください。
ではそのMiyoo mini plusを使用してのエミュレーターテストを一気にやっていきます。
ファミコン
問題なくサクサク起動します。
ファミコン ディスクシステム
問題なくサクサク起動します。
ゲームボーイ
問題なくサクサク起動します。
ゲームボーイカラー
問題なくサクサク起動します。
ゲームボーイアドバンス
問題なくサクサク起動します。
エミュレーターによっては不具合が出る8bitシリーズも問題ありませんでした。
スーパーファミコン
問題なくサクサク起動します。
3Dチップのスターフォックスも動きます。ただし音声が少しノイズ気味です。
3DチップのヨッシーアイランドはBGMも効果音も正常で動きもスムーズでした。
HDチップのロマンシングサガ3もメニューが正常に表示され、よくある一回目の戦闘の後のBGMも正常でした。
PCエンジン
問題なくサクサク起動します。
PCエンジン スーパーCDrom²
問題なくサクサク起動しますが形式が特殊かもしれません。第四世代用に作って正常起動しているゲームでいくつか起動しないものがありましたので吸い出し直しが必要かもしれません。
メガドライブ
問題なくサクサク起動します。
メガドライブ メガCD
問題なくサクサク起動しますがBGMが鳴らなかったりかなり音がしたりと音関係で不安定です(Onion OSで解消することを確認済み)
メガドライブ スーパー32X
問題なくサクサク起動します。
ゲームギア
問題なくサクサク起動します。
セガマスターシステム
問題なくサクサク起動します。
ワンダースワン
問題なくサクサク起動しますが多少BGMに劣化を感じます。
ネオジオポケット
問題なくサクサク起動します。
プレイステーション
問題なくサクサク起動します。
PS1で重いとされるトバル2もサクサク遊べます。
ただしワールドスタジアム5やウィザドリーのような効果音やBGMが抜けるパターンのゲーム達のその不具合は出ます。
アーケード
問題なくサクサク起動します。
2Dゲームであれば多少重いゲームでも動かせます。
と言う事でいかがだったでしょうか?
ここまで提供をお断りしていたのが馬鹿らしくなるほどMiyoo mini plusはよく出来ていました。見た目の高級感は小さい中華ゲーム機の中では随一と感じました。
小さいですがplusと言う事で少し大きくなったおかげでMiyoo mini plus事態を握りやすいですし、操作もしやすいと感じました。ただしそれでもLR12は一般男性では指がうまくかみ合わない感じがしました。
一番問題視していたモニターですが3.5inchかつ640×480という高解像度なので十分見れましたし、RPGの文字も見えました。そしてこのモニターの4:3比率がレトロゲームを正対比で美しく見せてくれるのでこれもかなりポイントが高い点です。液晶の質自体は非常に良いものだと感じました。テカテカの感じではなくマットな質感ですが色立ちもよくはっきりと視認できるIPS液晶です。
操作性もまさかの格闘ゲームで技がバンバン出るのは驚きました。左側に真空が出ないのは残念ですが、この小さな筐体でここまで操作できれば個人的には十分だと感じます。
今回全てのテストはオリジナルOSでテストしましたが非常に軽快にゲームがプレイできました。しかし多くのエミュで画面設定が保存できない問題が出ており、起動時に毎回設定しなおさなければいけない問題があり、これはかなりネックです。このあたりをカスタムFWであるオニオンOSがどこまで解消してくれるのかはまた後日テストします。(Onion OSで解消を確認済み)
Miyoo mini plusは海外のECサイトLITNXで販売中で価格は
¥11,081(1$138円換算、送料無料)
ですので、是非とも一度ご興味ある方は購入してみてはいかがでしょうか?
Miyoo mini plusの商品リンクはコチラ Miyoo mini plusの販売ページ
これら記事は下記のお爺さんの公式Youtubeチャンネルで全て実際にプレイしている動画を挙げてますので、合わせて参考にして下さい。
まだチャンネル登録お済でない方は登録していただけますと嬉しいですし、高評価頂けますと次作品への元気になります。
ゲーム老人チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UC12oO7Nhb7-guQ8NNbm2_GQ