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PS5版 Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)を167時間かけて完全攻略しての感想レビュー

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Ghost of Tsushima,ゴースト オブ ツシマ,感想,レビュー,

ゴーストオブツシマがずっとやりたいと言い続けて2年。ついに我が家にもPS5が到着しプレイを行い167時間かけて完全攻略しました。事前知識+一切攻略サイトを見ずにプレイ。マップをくまなく歩きまわり全開放してのクリアとなりました。当然隠岐編も完全攻略しましたので色々書いていこうと思います。当然ネタバレ含みますので今後プレイ予定の方は読まないでください。

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ゴーストオブツシマは日本を舞台にしたオープンRPGです。経験値がありレベルがあります。魔法に値する忍者道具による攻撃があり、冥土の技という必殺技もあります。武器こそ一つだけですが素材を集め鍛錬していけばレベルが上がり、防具品至っては相当数用意されており性能差で選んだりコスプレとして主人公を彩る一つの素材となっています。防具品は防御力というよりもバフによって差別化されておりこちらも武器同様で素材を集めてレベルアップすることができます。更に道端の花を集めることで防具の色を増やせるなどもできます。

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物語は鎌倉時代の対馬列島が舞台となっており、そこにチンギスハーン率いるモンゴル兵が押し寄せ対馬の連合軍と戦闘が勃発するところから物語は始まります。主人公である坂井仁は対馬連合軍が全滅していく中自身も大傷をおう痛手を負い死んだと思われたが野党であるユナに手当てを受け一命をとりとめる。
対馬連合軍は完全敗北し多くの対馬侍が命を落とした。
更に対馬の地頭であり仁の育ての親である志村はチンギスハーンに連れ去れてしまった。

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傷が癒えた仁は早速志村奪還に動き出す。しかし武士道とはかけ離れた外道達で構成されたモンゴル軍の構成はなお厳しく仁が培ってきた「武士道」では打つ手がなかった。そんな中命を助けてくれた野党のユナは野党ならではの知恵や汚れた手を使った手法でモンゴル兵と対等に戦っていた。
ユナと出会ったばかりの時の仁はそういった汚い戦闘方法に対して「武士道ではあるまじき戦い」と卑下したが、自信の武士道精神の手法では誰一人対馬民を救えないことを悟りはじめ、寝首を欠いたり後方から殺傷する、闇討ちを行うなどの手法を取るようになっていく。
武士道から大きく離れてしまった手法になった仁だがその甲斐もあって次々とモンゴル兵を討伐し村々を開放、捉えられていた対馬民を開放していった。やがてその噂は広まっていき「冥土(くろうど)」という伝説の侍の名で呼ばれるようになってくる。

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ゴーストオブツシマでは主人公の坂井仁以外にもサブ主人公である4人もの登場人物が密接に物語に絡んでくる。それら四人にも壮大な物語がありイベントとして仁が長く手伝いを行い彼らの物語も進んでいくのであるが、さすがそこまで書くと長くなりすぎるのでここは割愛します。

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やがて育ての親である志村をチンギスハーンから奪還することに成功する。育ての親である志村に喜んでもらえると思いきや完全に武士道から離れてしまった仁の戦い方を見て志村は幻滅してしまう。武士道の精神へ戻れと諭されるが口先だけではどうにもならない生き地獄の現場を見てきた仁はその勧めに納得できないでいた。
しかし志村も仁も対馬を救いたい気持ちは同じであり、志村の軍勢として仁も参戦しモンゴル軍との戦は激しさを増していくのだがある作戦の時にどうしも志村軍が解決できないポイントが現れる。そこで仁はモンゴル陣地へ一人で赴き毒を使った手法でモンゴル兵を大量虐殺する。

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しかしこの行為が志村の逆鱗に触れてしまう。志村は元来愛をこめて育ててきた仁を跡取りとする予定で本土の将軍への手紙もしたためていたがそれを燃やし、代わりに仁が行った蛮行を通達し戦争犯罪人として報告したのである。一見これは異常な行為かもしれないが当時の武士道ではあり得る話でそんな手を使った勝利に意味はなく、それであれば真っ向から戦い名誉ある死を遂げた方が良いというのが武士道なんです。その精神からいくと志村は本土の将軍への忠誠心こそ誉れで、いくら愛する子であろうが間違った行いには罰を与えるというのが志村の、そして当時の日本の武士道なのです。

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仁は対馬を救うため、そして正面突撃をして大量の無駄死に兵出さないために行った行為にもかかわらず犯罪者として投獄されてしまう。しかし上記したサブ主人公たちに助けられ脱獄をするのだが対馬兵にも追われ、モンゴル兵にも追われ愛馬は殺され仁も深手を負ってしまう。しかしまたもユナに命を助けられる。
ここ以降は日本へにもモンゴル兵にも追われるという悲惨な状況の中でチンギスハーン打倒を目指すという本当に苦しい展開になる。

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仁はただただ対馬を救うために戦った。本当にそれだけなのです。もしも仁が武士道を重じた行動だけであればすぐに仁自体も殺されたでしょうし、正面から向かえば捉えられた対馬の民はすべて殺されたでしょう。志村の兵も毒を使わなければ多くの兵が犠牲になった挙句敗戦した可能性も高いのです。口先だけの武士道で多くの人が死ぬことを誉れと決めつけるものが正しく、犠牲者を減らすために命を懸けて戦う人間が犯罪者となる、損をするという流れがゴーストオブツシマの物語の大きな流れとなります。
序盤は武士道の良さを伝え、やがてそれでは誰一人救えないという流れが長く続きます。これはサブ主人公たちの物語でも大きく描かれます。しかしこのものがりの凄い所はまたこの部分をもメスを入れてくるところです。

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サブ主人公の一人に典雄という僧が出てきます。自信の寺や村を守るために武器を手に取り僧兵となった典雄。対馬の民を守るために日々戦っていますが話の途中にその行為に異議を唱える僧が現れます。武器をもってはいけない、僧は戦ってはいけない、モンゴル兵とも話あえば解決できると豪語する僧も最終的にはモンゴル兵の犠牲になってしまいます。そんな姿を見て典雄は改めて戦う意義を見出し、僧であっても本当に民を守るためには戦わなければいけないと悟るのです。

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まさにこれも仁と同じ道をたどっているのです。実は典雄には兄がいました。実直な兄はモンゴル兵に立ち向かい殺されたはずだったのですが生きていることがわかり、捜索の末に見つけ出します。しかしその姿はまさに惨状で、生きながら燃やされ、死ぬ間際に火から離され両腕両足を切断された状態で死ななように生かされていたのです。涙の再会を果たすのですが兄はもう死なせてくれと典雄に懇願します。典雄はその願いを聞き入れ自らの手で兄を天へ送るのでした。

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そして兄から自分をそのようにした人物の名前を聞き出しその場所を見つけます。仁は典雄の危険を察知して自分も一緒に行く。敵は私が打つからとモンゴルへの陣営の近くで二人で野営をしき就寝しますが仁の目が覚めるとそこに典雄の姿はありませんでした。嫌な予感を感じモンゴル兵の野営に行くと多くの多くのモンゴル兵が生きながらに燃やされるという地獄絵図になっていました。その奥から典雄の僧とは思えない罵詈雑言とともにモンゴル兵に火を放つ恐ろしい光景があるのでした。
仁と落ち合った典雄は兄を傷つけた隊長を無残にも殺した様子を淡々と話し、自分はもう人に救いを教える立場には戻れませんとつぶやくのです。兄の敵を討ったはずの典雄の表情は暗く、それをしたところで心も救われない、兄も当然戻ってこない、そんな虚無しか残らない場面が描かれます。

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実はそのほかのサブ主人公の政子もほぼ同様の物語構成になっており、怒りが生きがいになりプレイヤー側も復讐の気持ちでゲームをプレーするのですが、それを果たしたときによくあるゲームクリアの感動のようなそういったものは一切なく、本当に虚無というかそういったものしか感じれない物語になっています。
つまり、口先だけの武士道では誰も救えない。民を救うには非道な手も使わなければならない、それが正当化していく物語の進行にくぎを刺し始めるのです。では武士道が間違っていて、そういった手法が正しいだけなのか?メリットばかりデメリットはないのか?そのように我々に問うてくるのです。

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物語はいよいよ終盤に向かいます。仁はサブ主人公達と遂にモンゴル兵を対馬列島北に追い詰め最終決戦となります。しかしどう転んでも今の人数だけでは劣勢は明らかで仁は志村に助勢の手紙を送ります。援軍が来る可能性は低いですが仁達は最後の戦いに向かいます。、圧倒的不利が続くなまさかの志村の軍勢が押し寄せ形勢は逆転、とうとう仁の手によってチンギスハーンは打ち取られるのでした。

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志村の援軍もきたしこれで和解かと思われたが物語はここからが本番でした。
数日後、志村に呼び出された仁は久しぶりに二人で馬に乗り穏やかな会話をしながら散歩を楽しみます。しかし坂井家の墓に来て志村は涙を流して語りだします。志村家は志村家に属する仁が行った蛮行(毒をつかった戦いをした事)により責任を取らされ志村家のお家はく奪を言い渡される。しかし将軍の子を預かることでその名誉を維持し志村家の残せるようになると言うのだ。しかし仁の首を切り献上することが条件だった。志村はその首を我が戒めと言い切り、育ての親である志村と仁は最後の決闘と相まみえる。

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決闘では仁が勝つのだがそこで思いもよらないことが起こります。
普通のゲームであればこのままムービーになるのですが何と志村を斬首するか否かが選択肢として現れます。とんでもないゲームです。

つまりここまでずっとゴーストオブツシマをプレイしてきてあなたはどちらの答えを出しますか?と問うてくるのです。これはまさにここまで描かれてきた志村の通した誉れ(武士道)と仁が通した誉れ、どちらをあなたは選ぶのか、という最大の選択肢です。志村はここまで武士道を貫いてきました。その美しさも描かれてきました。彼の為を思うのであれば蛮族に落ちたと彼から見えている仁に敗北し生きながらえることはそれこそ武士道としての恥です。まさにここで死ぬこと武士道である志村の誉れなのです。

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しかし一方仁がここまで大事にしてきたのはそんな口先だけの武士道ではなく、手が汚れようが卑怯であろうが大事な対馬の民の命を一つでも多く救うために行ってきた命がけの戦いの誉れ。その価値観で言うとたとえ育ての親に戒めと言われようが、命を狙われようが、やはり育ての父なのです。そんな人を切れるわけがない。そして私は「生かす」を選んだのです。

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ゴーストオブツシマの凄い所はここなんです。初志貫徹、潔さなどを人間の美しい部分をさらに輝かせる武士道たるものの美しも描き、しかしそれでは解決しないことも多くあったり、無駄に犠牲にすることも多くあるという矛盾も描き、しかしだからと言って何をしてもいいのか?その武士道から外れる力を人間はメリットのままに制御できるのか?つまり人間が生きていくうえで何を大事として生きていくのかをゲームの中で描いています。そしてそれは一方的ではなく、常に逆側からの視点を織り交ぜ、その選択を押し付けずにユーザーにゆだねてきます。
実はメインストーリーは一方的にモンゴル兵が悪いとされていますが、これもディレクターズカット版の隠岐編で侍も同じ蛮行をしていた姿が描かれるなどこれもまた別視点で描いているのです。

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ゴーストオブツシマを一言でいうとなれば、温故知新。まさにこれに尽きのかなと感じます。新しきを知り、そして古きを知る。新しい事が全て良い事じゃない。古いもにも良い所はある。しかしその逆もまたしかりと言う事ですね。まさに今の世の中への警鐘にも感じますよね。

私は言い切ります。私のゲーム史上ナンバーワンの作品、それがゴーストオブツシマです。
いつかこの作品を超えるゲームが現れることに期待しつつPS5は倉庫生きになるのでした・・・。

これら記事は下記のお爺さんの公式Youtubeチャンネルで全て実際にプレイしている動画を挙げてますので、合わせて参考にして下さい。
まだチャンネル登録お済でない方は登録していただけますと嬉しいですし、高評価頂けますと次作品への元気になります。
ゲーム老人チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UC12oO7Nhb7-guQ8NNbm2_GQ



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