日本でも多くのコアなファンを持つレトロイドシリーズの新商品が発表され、販売製造元のレトロイドさんから提供をいただきましたのでご紹介いたします。中華ゲーム機というとアンバーニックやポウキディーが有名ですが、実はコツコツといい商品を作り続けて多くのファンを持っているのがレトロイド社です。ただし今日までは性能面でいつも少し出遅れを見せており大ヒットという感じには至らなかったので今回のRetroid Pocket 3+はどうか見ていきましょう。
届いた商品がこちらです。
開封口はマグネットで止められているこだわりようです。
このように開きます。まさにクリスマスプレゼント仕様という感じですね。
プラケースは引っ張り出します。箱を開けるだけで多くのギミックがあり面白いです。
本体が見えていますが底蓋チェックをします。
Retroid Pocket 3+についている付属品はこちらになります。
マニュアル
充電ケーブル
保護シール
充電用のケーブルはUSB-C to USB-Aになります。
マニュアルはOSがアンドロイドなので簡易的なモノになります。
保護シールは厚手のいいものです。その後貼りましたがピッタリよりもほんの少しだけ小さいですがほぼ全面をカバーしてくれますし空気抜け仕様で綺麗に貼れ、タッチ操作の感度もそのままでした。
ではRetroid Pocket 3+の本体を見ていきましょう。相変わらずのカラー展開の中から今回は16BIT USカラーを選びました。全8色のカラー展開です。
ぬおおおおおおおおおおおお!!!小さくてうっすい~~~~!!!(この感想の理由は後述)
Retroid Pocket 3+の全体を見ていきましょう。
<正面>
まさにRetroid社というべき完璧にまとめ上げられたデザインで本当に素晴らしいです。ただあるボタンが正面にないことにお気づきでしょうか。
<上面>
縦配置のLR12ボタンと左から電源ボタン、MicroHDMIポート、セレクト/スタートボタンがあります。この側面からの見た目でRetroid Pocket 3+の薄さがよくわかると思います。そしてまさかのスターとセレクトが上面という驚きの配置にビクックリする人も多いと思います。
MicroHDMIポートからの出力も確認できました。音もモニタースピーカーから出力されます。
出力確認ができたケーブルはこちらです。ケーブルは結構問題が起こるパーツなので参考にしてください。
<右面>
ホームボタンがあります。Retroid Pocket 3+には残念ながら戻るボタンとタスクボタンはありません。
<左面>
音量ボタンがあります。へこみはなく少し飛び出しているタイプです。ボタンは少し固めのムニュっと感のタイプのものになります。
<下面>
スピーカー穴と左から、MicroSDカードスロット、充電用USB-Cポート、3.5mmヘッドホンジャックがあります。スロットにはちゃんとカバーがありRetroid Pocket 3+の丁寧な仕事ぶりがうかがえます。
<裏面>
裏面には排熱口が三か所もありファンがない分の放熱対策がしっかりと取られています。これがあるのと無いのとでは確実に違いは出てきます。
ボタン関係も見ていきます。
<ABXYメインの4つボタン>
本体が小さい分ボタンはかなり小さめ目でDSとかのボタンを想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。押し心地は絶妙でプリっと感がしっかりとあり押した後の戻りも良いので連射にも耐えれます。少しボタン同士が離れているように感じますがバーチャファイターやサムライスピリッツでチェックしても特にい問題なく押せましたし反応も良いです。
<十字キー D-PAD>
上下の幅が狭く面白かわいい形状をした十字キーです。押すとプチプチとした感触があります。ストロークは浅めですが上下左右をしっかりと感じれるボタンです。
実際に格闘ゲームで検証しました。初めは全く技が出ませんでしたが少し慣れると比較的ぽんぽんと技が出ました。決して格闘技向きとはいいがたいですが、全く出せない訳ではなく慣れればそこそこ出せます。普通にゲームをする分には全く問題のない良い十字キーです。
<アナログスティック>
本体へ少し深めに凹みがあっての装着されているのででっぱりを大きくは感じません。可動範囲が少し狭い系のアナログスティックです。ストロークが少し短いので抵抗をしっかりと感じ取れて私は好みのアナログスティックです。
実際格闘ゲームでテストしましたが抜群の感度で格闘ゲームでもガンガン使えるナイススティックです!
<LR12ボタン>
LR12が縦に配置されたパターンのボタンです。
LR2はパドルに見えますがデジタル入力方式です。少し深めに沈むのでちょっと押しづらさはありますが、もうこのような大きさのゲーム機になると横並びのLR12ボタンでは指の可動域的に厳しいので縦配置は非常にアドバンテージがありますね。
Retroid Pocket 3+のスペックを見ていきます。
OS:Android 11
CPU:Unisoc Tiger T618 2GHz 8コア Cortex-A75(2GHz)x 2 Cortex-A55(1.8GHz)x 6
GPU:Mali-G52 MC2 (850Mhz)
Memory:4GB LPDDR4X 1866MHz
Storage:128GB eMMC 5.1+ MicroSDカードMAX 1TB
Display:4.7inch IPS タッチスクリーン 750×1344
Battery:4500mAh
Another:HDMI出力
身体検査もやっていきます。
縦:8.4cm
横:18.1cm
厚:1.51cm
重:244g
これを見てお分かり通り、直近で紹介していたRG505と性能がほぼ同じなのですよね。だからこそ私は比較して大きさがあまりにコンパクトなので上記で驚いたわけです。薄さの差はこんな感じ。写真で見る以上にコンパクトさを感じますよ。
Retroid Pocket 3+の電源を入れていきましょう。
おしゃれなRetroid社のロゴが出てきて
毎度の初期設定の画面が現れます。ここで気の利いた設定が多々ありアンドロイド初心者の人にも簡単に初期設定ができるようになっています。
※動画内では日本語を見つけれませんでしたが視聴者様に教えていただき無事日本語があることを確認しました。私の見落としでした。
エミュも自動で入れれる設定がありますが、これは自分で起動後最新のものを入れることをお勧めするのですが「Dolphin for Handheld」のみは必ず入れておきましょう。これはレトロイド社が独自に改変した低スペック向けのエミュレーターでGoogleストアにはない代物です。
全ての設定が終わるとRetroid Pocket 3+がついに起動します。非常におしゃれなムービーの壁紙です。
IPSスクリーンですが非常に美しく発色がいいです。視野角も抜群で
まさに死角なし状態です。
やっぱりRetroid Pocket 3+な品質が高いですね。
初期の状態からちゃんとgoogleプレイストがプリインストールされています。今後のアンドロイド機には絶対に求められる必須条件ですね。
当たり前ですがちゃんとストアが表示されています。
Retroid Pocket 3+の性能を見るために3D Markでテストしましょう。
SLING SHOT
Overall score:2246
Graphics score:2087
Graphics test 1(FPS):13.20
Graphics test 2(FPS):6.90
Physics score:3064
Physics test part 1(FPS):53.50
Physics test part 2(FPS):32.00
Physics test part 3(FPS):17.20
Wild Life:
Overall score:728
Average frame rate(FPS):4.40
性能が似たアンドロイド機種との比較をどうぞ。
特に比較すべき点はほぼ同じ性能のRG505との差ですね。誤差の範囲内かもしれませんがSLING SHOTはすべての面でRetroid Pocket 3+の方が勝っていました。
では多くの方が気になるゲームテストしていきます。
ファミコン
問題なくサクサク起動します。
ファミコン ディスクシステム
問題なくサクサク起動します。
ゲームボーイ
問題なくサクサク起動します。
ゲームボーイアドバンス
問題なくサクサク起動します。
スーパーファミコン
問題なくサクサク起動します。
PCエンジン
問題なくサクサク起動します。
PCエンジン スーパーCDrom²
問題なくサクサク起動します。
メガドライブ
問題なくサクサク起動します。
メガドライブ メガCD
問題なくサクサク起動します。
メガドライブ スーパー32X
問題なくサクサク起動します。
ゲームギア
問題なくサクサク起動します。
セガマスターシステム
問題なくサクサク起動します。
MSX
問題なくサクサク起動します。
ワンダースワン
問題なくサクサク起動します。
ニンテンドーDS
問題なくサクサク起動します。タッチパネルも聞きますので快適です。
ニンテンドー64
専用アプリのMupen64Plus FZで解像度2160 x1620でもサクサクでした。※ゲームにより一部相性バグあり
レトロアーチでも解像度2560 x108oという驚異的な倍率でもサクサク動きました。
プレイステーション
プレステの最新エミュレーターであるDuckStationでResolution x4でプレステでもかなり重い部類に入るTobal2が快適に動き
平均的なゲームのアインハンダーでx6でぎりぎりいい感じに遊べました。
レイストームも比較的重いゲームでx4が限界でした。
ドリームキャスト
問題なくサクサク起動します。
3DO
問題なくサクサク起動します。ただしゲームより相性問題があります。
アーケード
問題なくサクサク起動します。
Atomiswave
問題なくサクサク起動します。メタルスラッグ6の戦車列車もなんとノンストップのサクサクでした。同じ性能のRG505ではほんの少しだけカクつくシーンがありましたがRetroid Pocket 3+は問題なしでした。
SEGA NAOMI
対応ゲームであればサクサク動きます。
PSP
レンダリング解像度x5 スプライン/ベジェ曲線:高 アップスケールレベルx3 異方性フィルタリングx16という超ハイ設定でリッジレーサーがかなり快適に遊べました。
しかし重いことで有名なワイプアウトはレンダリング解像度x4 スプライン/ベジェ曲線:高 アップスケールレベルx3 異方性フィルタリングx16の設定で快適に遊べます。
重めの極魔界村もレンダリング解像度x4 スプライン/ベジェ曲線:高 アップスケールレベルx3 異方性フィルタリングx16の設定で快適に遊べます。
セガサターン
YabaSanshiro2Proアプリのバージョンアップがいい感じで相性さえ合えば軽快にゲームが遊べます。
ただしまだまだ動かないゲーム、表示がおかしいゲームが多くありますのでご注意ください。グレナイ96は相変わらず画面バグが起こり試合前のロードでクラッシュします。
Wii
Retroid社のオリジナルエミュでRG505よりは動きますが遊べるレベルではありません。
ゲームキューブ
Retroid社のオリジナルエミュでRG505よりは動きますが遊べるレベルではありません。ただしGCは異様に軽いゲームも存在しますのでそれらなら何とか遊べるかもしれません。(風のタクトキン肉マン、スターフォックスの1面など)
プレイステーション2
非常に軽い一部のゲームであれば遊べますが3D系は無理と思ってください。
ではRetroid Pocket 3+の総括をしたいと思います。
まずRetroid Pocket 3+の外観はまさにRetroid社といえるレベルでケースからもそうですがこだわりや作り手の意地さえも感じるほどの出来の良さです。性能が上がってきた安価型はどんどん筐体が大きくなっていますが、Retroid Pocket 3+はとにかくスマートなゲーム機を目指したことは明らかで、スタートとセレクトが上面に行ってしまったのはその副産物です(これは本社に問い合わせて回答済みの事実です)。
個人的にスタートが上にあるのでゲーム毎に右上を斜めにして押すことは厄介だなとテストプレイで感じましたが、じゃあスタートとセレクトはよくあるようなデフォルト位置で、代わりにRetroid Pocket 3+の本体がもっともったりしたデザインでよかったのか?と問われると今のままがいいと答えるでしょう。だからこそRetroid Pocket 3+はこのデザインでGOサインが出たのでしょう。しかしGBAなどはセレクトにメニューが割り振られているゲームが多いので好きなハードによってはもっと厄介喪に感じる人もいると思います。
LR12の縦配置はこの薄型でもRetroid社がこだわった部分でしょうね。正面からのデザイン性や幅のスリムさを維持したまま裏面上部を膨らませ操作性を重視したつくりはさすがです。
他には液晶の質も非常によく、まさに大事に大事にゲーム機を作りこんだのが手に取ればすぐにわかるでしょう。
エミュレータの性能はなぜか同じ性能のRG505よりもいいポイントが多く驚きました。CPUかメモリをクロックアップさせているか、逆にRG505のほうが少しだけ発熱を加味してダウンさせているか。あとはRG505のオリジナルのアンドロイドOSが少し足を引っ張ているかが予想されます。
独自のランチャーもあってアンドロイド初心者の方にも優しいアプリつくりは好感が持てますね。
総称して私はRetroid Pocket 3+が非常に気にいりました。個人の感想としてはRG505とどっち?と聞かれればRetroid Pocket 3+を選択します。
それはRG505が悪いという訳ではなくそれぞれの特徴を加味した結果私の価値観でいえばRetroid Pocket 3+がいいということです。それぞれに良い所悪い所がありあとはユーザーが何を求めているかでどちらのメリット部分を優先するかだと思います。
Retroid社の新商品中華ゲーム機Retroid Pocket 3+はRetroid社の公式ページで販売中です。
Retroid Pocket 3+のリンクはコチラ Retroid Pocket 3+販売ページ
¥20,012(※送料が別途かかります※表示金額は1ドル134円での換算です)
これら記事は下記のお爺さんの公式Youtubeチャンネルで全て実際にプレイしている動画を挙げてますので、合わせて参考にして下さい。
まだチャンネル登録お済でない方は登録していただけますと嬉しいですし、高評価頂けますと次作品への元気になります。
ゲーム老人チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UC12oO7Nhb7-guQ8NNbm2_GQ