私のYoutubeチャンネルで実況をしながらクリアしましたが、とにかく思う事は「面白かった～～～！！」です。
私はきっちりと全キャラクターレベル99まだ上げて、裏ボスも討伐し徹底的に遊びつくしました。
今や少なくなってしまった、きっちりとターン性の戦闘、お金を集めてレベル上げて武具を買い集めて冒険を進める超正統派RPGは健在です。
しかしその上でスキルなどが追加され、より戦闘を有利に進められる仕様は上記の正統派の部分を邪魔せず、ちゃんと両立が出てきて上記の正統仕様を懇願するおっさんユーザーも楽しめる戦闘になっています。
戦闘バランスも秀逸で、打撃の良さ、魔法の良さ、スキル技の良さがしっかりと練りこまれているので、よくあるフルボッコの方が楽、魔法過多と言う展開にならずに、最後の最後までそれぞれの技を使い分けて戦闘をすすめることになります。更にそれがきちんとキャラによって分別されているのでまんべんなくキャラを駆使して戦闘する展開は流石です。
STEAM版は主人公以外にはすべてボイスが付きました。これは声は出さないという今までのドラクエの常識を打ち破る行為で賛否両論ありましたが私は楽しめました。確かに文字を追って自分で想像する声と言うのも良いですが、やはりボイスがある事でより物語に陶酔できました。
実は主人公はうなずく時などに少しだけ「うん」とか声を出すのですが、何と設定でその一瞬の声さえもＯＦＦに出来る仕様があるなど徹底的にコアユーザーの想いを汲んでいることがうかがえます。
そして何よりも最近のゲームにありがちな「萌え越え」一辺倒でうんざりする声優は一切おらずに、しっかりとキャラに合った声優が割り当てられているのでそこも安心材料です。
今回のドラクエ11Sはとにかく壮大な物語になっています。今までのドラクエを徹底的に覆し、新たな勇者像を作り上げた言っても過言ではありません。※ここより下はネタバレあり※
今までの勇者は世界が悪に覆われてそこに現れる世界を救う勇者で皆からも優遇されますが今回は全くの逆で、まずは悪の元凶として民から疎外されるところから始まります。それも一瞬なイベントではなく全体の3/4はその冷遇のなかの冒険となります。勇者本人の過去もあまりに無残でこれが勇者か？と言う程過酷な過去を持ちます。
つまり勇者が優遇されてわかりやすい目的だけの為に旅をするだけではなくなったのがドラクエ11Sです。
ドラクエ11Sでは勇者が自らの力で勇者になっていく物語。自ら行いを見つけ進んでいく、自分で物語を紡いでいく話になっています。だからこそ斬新で、だからこそ引き込まれます。
一体この後どうなるのか？想像もつかない展開が次々と起こります。
困難を自らの力で越えていくこの姿こそがまさに勇者にふさわしいと感じました。
きっと堀井雄二もそこを念頭に作ったのかなと感じました。
更にこのドラクエの面白い所は今までのシリーズをプレーしてきたユーザーをニヤリとさせる演出が非常に多い事です。特に1～5までのキャラや物語が随所に織り込まれて、ファンであれば「お～」とうなる場面が非常に多くあります。ラストでは今まで語られてきた123のナンバリングへの新たな言及を感じるシーンもありこれは必見です（今まで言われてきた1→３→2は違った？）！裏面クリアでこれが見れるので必ず裏ボスも討伐しましょう！
裏面クリア後のエンディングも今までのドラクエのプレー動画が流れるなど、どこかＦＦ９のような今までのドラクエの総決算で、一度これでドラクエを区切ります。そんなスタッフの思いも見えました。だから先日公開されたドラクエ12は何か斬新なロゴになっていたのでしょうかね。
ＦＦのような思い切った展開は嫌ですが、楽しみですね。
ドラクエの全てのナンバリングをやってきた私は、物語は5が最高でしたが、遂にそれを超える名作誕生で今はこの11Sが一番素晴らしいドラクエと言えます。当然思い出補正で3や2も良いのですが、このドラクエ11Sは他のタイトルを全ての面で凌駕しています。この長いシリーズで11作目で最高傑作を出すエニクスは流石です。（あえてスクエニとは言いません 笑）
3DS版もありますが是非とも最高画質でボイスがあるSTEAM版でこのドラクエの最高傑作を楽しんでみてください。