モレックス(molex)引き抜き工具はこんな感じに使います。
(ちなみにこの引き抜き工具が使えるのはこのアーケード電源のコネクタのみですのでお間違えの無い様に)
モレックス(molex) 引抜工具 57031-6000
コネクタの挿し口の方から引き抜き工具を差し込みます。(コードを差し込んでいる方向とは逆の方向という事です)
口の上側の方に差し込み、カチっって感じが出るまで押し込んでください。(ただしカプラーが綺麗にかしめられていない場合などは綺麗にロックの場所まで引き抜き工具が行かないのでその時はカプラーを左右に動かす感じで左右に隙間を作りながら奥へ入れてください。)
カチッという感じがあればロックが外れた証拠なので、コードを抜いてください。(ロックがかかっているのに無理に抜くと最悪コードだけが抜けて金具だけ中に残って取り除くのに大変な思いになるので焦らずにロックを外してとるという作業をしてください。ロックが外れて取れる時は軽い力で抜けます。ただし金具のかしめが汚い場合は別の場所のひっかかって抜けにくいのでカシメは綺麗に行いましょう)
でもモトイ。
ショート線の配線も間違っていなくコンセントも無事に完成出来ているとコンセントに刺した瞬間に電源が入るので一度電源が入るかテストしておきましょう。
もしもこれで電源が入らないとコンセントのつなぎミスか電源自体が壊れているかショート線の配線が間違っているかですので一個づつ見直していきましょう。
無事起動を確認したらSEGA NAOMIへ給電するコネクタを制作します。
使用する物は以下となります。
日本圧着端子製造 (JST) VLP-08V 10個 VLシリーズ プラグハウジング (ソケットコンタクト用) (8極) SN
日本圧着端子製造(JST) BVF-61T-P2.0 (100個入/袋) ソケットコンタクト(バラ状)
エンジニア 精密圧着ペンチ オープンバレル端子用 ダイス交換式 PAD-13 と マグネット付き3.5倍ルーペ ムッシュマグニ SL-64
エンジニア 精密圧着ペンチ オープンバレル端子用 PA-20
エンジニア 精密圧着ペンチは高いですが必ず二種類いります。
これはカプラー(コンタクト)をかしめるのに必ず必要です。当然ラジオペンチで力任せに折りたたんでも大丈夫ですがコネクタに入らないという事になるので個人的には必ず必要です。二種類いるのはカプラーの大きさによっては必ずPAD-13の大きさでないとかしめれないためです。
特にこのSEGA NAOMIの電源を供給する部分のカプラーは大きいのでPAD-13の工具が必要です。
逆に電源の方のハウジングはPA-20でないとかしめれません。
高い投資になりますが今後ずっと使える物なのでここは頑張って購入しましょう。
それではアーケード電源とSEGA NAOMIの取りたい距離分のコードを新たに切り取りましょう。電圧のある電気を流すので使用するのは少し太めのコードを使用しましょう。とりあえずSEGA NAOMIに電力を供給する部分として使用するコードは全部で6本です。(今後もう2本別途必要になりますがそれはまた後述します)
今まで書いてきた手順でまずはコード線の先を気持ち長めにチューブだけ取り抜き芯線を出して、時計回りに回しながら先をまとめましょう。
カプラーに2つある締め口の大きいと小さいほうを確認してください。
大きい口をを圧着ペンチのしっくりくる場所にセットします。
かしめる口部分にコードのチューブ部分が来るようにセットします。
綺麗にかしめれるとこの様に8の字の半分の見たいな形状になります。
同様に細いほうの締め口も圧着ペンチの幅の狭い方でかしめます。
はい、これでセットが終了します。
はじめは本当にうまくいきませんので本チャンまでは徹底的に練習してから本番用のを制作することをお勧めします。
お爺さんでも最後の方は少し慣れてきたので皆さんならきっともっと早くうまくなりますよ。
それでは長くなったので続きは次回のお楽しみに!
【8】2020年にSEGAのアーケード筐体 NAOMIを動かすまでの記録と詳細な設定方法や仕組み解説