うつぶせ1時間、仰向け右腰枕ひねりありの3時間の合計縛り付け4時間を乗り越えた私ですが、ここからもまだまだ苦しみは続きます。
体は仰向けですが右腰の枕が取れただけかなり体は楽になり「ふー」とため息をつける感じではありましたが、それでも体をねじるということは厳禁と念を押されます。
体に大量に流れる血が一番集まる臓器に、たとえ小さな小さな針であっても三回も穴をあけていて縫合もなしなのですから、徹底的に厳戒態勢というのは今となってはうなづけます。
そして少しはましになったものの基本は先ほど同じ状況下で新しいミッションが課せられます。
腎生検が終わってから4時間縛り明けで時間はすでに18時。ここで看護師さんから「本日必ず3回検尿します」ち宣告を受けます。
そして次の選択肢を与えられます。
1.尿瓶を使うか
2.お〇ん〇んに管を通す
か、です・・・。
これ実は事前に知り合いから管を通すかも?と言われており、それが入院したくない理由のかなりトップをしめておりました。それがいきなり突き付けられましたが、何とか選択肢が許されたので1番を選択しました。
そしてここからが大変です。
1番を選択できたのには理由と義務があります。
この日は家族が付き添いでいてくれたので、動けない私に代わっておしっこを取ってくれるのでこの選択肢がありました。
ちょっとわかりにくいと思うので詳細を書きます・・・。って腎臓病の話で何を言っているの・・・と、思われがちですが結構参考になる男性陣もいると思いますので、まじめに書きますね。だって腎臓病は男性の比率のほうが圧倒的に多いのですから。
まず私は管は嫌でした。だって想像するだけで痛いからです。あんなものが入るなんて考えられません。。。。それは却下するもののおしっこの度に看護師さんに尿瓶を当ててもらうのも気が引けます。そもそも恥ずかしすぎます。
この中で与えられたミッションをこなしつつかつ自身のわがままを通すにはこの方法しかありませんでした。
18時から家族が病院にいれるタイムリミット21時までに3回の検尿を済ませる。そして検尿は身内にしてもらう。です。
そしてそれを看護師さんに伝えてOKをもらいました。
そして強引に3時間で3回おしっこを出すためにリンゴジュースやらお茶やらを大量に買ってきてもらいどんどん飲んでおしっこを出しました。
何とかリミット15分前にミッションをクリアしました。
そもそもこの3回の検尿の意味ですが、腎生検の予後不良の場合おしっこに血がすごく出るようで、そうなれば縫合手術や輸血処理が必要になるそうでした。私は幸い1回目でおしっこが少し赤くなっている以外は大丈夫でしたのでそういった予後処理は不必要でした。
腎生検は一見ちゃんとこういったしんどいことをしっかりとしていれば何もないような感じで進むので油断しがちですが、やはり何度も言いますが、大変危険をともなう施術であることを念頭に置かないといけません。
腎生検後の採尿3回をクリアし後は寝て明日を迎えるだけと思われたのですが、まだまだ生まれて初めの入院、手術には色々あるのでした。
でも、そろそろ文字数も多くなってきましたのでこの続きは次回にしますね。
【IgA腎症末期患者の闘病記:4】夜中に一人で立ち向かう隠れミッション