定期的に皆さんもやってくると思いますが「ラーメンの口」に突如なってしまい、家の近くにある「尾道ラーメン十六番」に久しぶりに行きました。
大阪ラーメン紀行と題して、のんびりこれから食べていくラーメンをせっかくですので食レポ第一弾としてレビューします。
個人的に尾道ラーメンには深いゆかりがある私。
それは父親が尾道出身という事もあり、昔からラーメンといえば「朱華園」通称しゅーさんだったので、この十六番はありがたい存在でした。
十年位前は大阪にも尾道ラーメンブームがあって南森町あたりなどにも結構お店があったのですが、どんどんつぶれて行き今や有名なのはここと、守口にある店舗だけとなってしまいました。
そんなこんなで久しぶりに尾道ラーメン行くかと来訪。
相変わらずだらだらと満席になるカウンターのみの隠れた小さな人気店です。
普通の尾道ラーメンを大盛りで注文。
お年を召したご夫婦の方が運営されていて着丼までは思いのほか待たされます。
少ししてラーメンが来ましたが、ココでびっくり。
何と器が、家の器みたいなのに変わってる・・・、何かファンシーな感じの色使いのプラスチックの入れ物・・。
麺をすするたびに器が動いてちょっと怖かったです。
で、お味ですが、正直驚きました・・・。
お店の味ってココまで落ちるのか・・・・。
尾道ラーメンは本家広島尾道でも山沿いと海沿いで種類が違います。当然本家は上記で紹介した朱華園の濃い口のきりっと味なのですが、この十六番は山沿いグループのあっさり風味の店。
しかしそれでも尾道ラーメンには欠かせない小魚の風味がない、それを埋めようとボンテリでも入れたのでしょうか、みりん風調味料のようなきつい変な甘み。
尾道ラーメンの第二の特徴である背油も少なく、麺も全くほぐれていなくて箸を両手で持って自分でさばいたほどです。
生まれて初めて外食のラーメンの汁を残しました。
ご主人なんか疲れきっていたので味が分からなくなってきているのでしょうか。
まずい飯には怒りが出るのですが、ちょっと今回は残念やら、悲しいやら、複雑な気持ちでした。
妙な値下げをされていますしちょっと心配ですが、尾道ラブなだけにこの味を出すのならば閉店のほうが店のためにも主人のためにもいいかもしれません。
名店といわれた「カドヤ食堂」も今やふやけたにゅう麺を平気に出す店に落ち、とうとう十六番までもか・・・、とがっかり感を噛み締めた一日でした。
ちなみに尾道ラーメンを食べつくした私が唯一「これは似ているぞ!」と太鼓判を押す尾道ラーメンのインスタントラーメンはこちら一点のみ!