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山本KIDさんを偲ぶ

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樹木希林さんの訃報だけでも私の人生にとってはあまりに大きい悲しいお知らせなのに、まさか・・・まさか・・・
もう、まさか・・・・です・・・・。

 

私も趣味の範囲ですが長く格闘技に准じてきました。今は少しお休み期間ですがここ数年はムエタイに精を出しております。
中学時代からまだまだ生まれたてだったK-1にはまり、そこから私の格闘技人生は始まりました。

山本KID、彼の登場は私の中で少し格闘技界マンネリしていないかい?と感じ始めたときに現れた狂犬でした。
今なおそうですが、なかなか日本の格闘技界でここまで動物的な臭いを出して戦いを行える人はいるでしょうか。私は知りません。

初見の印象はかなり”やばい奴”です。
でもその後にすぐ来た感想は、「おもしろいやつ出てきたな~」です。
で、試合後の感想は「良い格闘家が日本にも現れたな」です。

何でしょうか、山本KIDを表すときにわかりやすい言葉で言えば「サムライ」でしょうか。
でも、それは昨今巷で言うところのサムライではありません。

 

冷静さ、死を覚悟した気迫、技術、粗野、それに加えて武士道精神をもったリアルなサムライという感じです。
第三者からみれば決して褒められるところばかりではなかったでしょう。
じゃあ彼は悪だったのかと言えばそんなことはないでしょう。それは「目」を見ればわかります。

彼の眼はスイッチがオフの時はあまりに愛にあふれている目をしています。
本当に格闘家?そう感じてしまう人も多いでしょう。
一見優しいとか、人が良いとか言われても目が腐っている人間の方が多い時代で、これぞサムライです。

 

色々な情報が飛び交い何が真実かはわかりませんが、今の所の情報で行くと胃がんであったそうですね。
かなり数年も前から患っていたそうですが今の情報で考えると、胃がん摘出をすると格闘家として痛手があまりに大きいため抗がん剤やその他の施術で緩解を目指したのでしょうが残念な結果になってしまいました。

サムライは刀を捨てるのならば死を選ぶのでしょうか。それが正解なのでしょうか。
多くの人はそれを素晴らしいと思うでしょうが、私には良いとも悪いとも言えません。それは本人の選んだ道だから、とだけは言えますが、やっぱり命があればコーチという道だってあっただろうし・・・うん・・・とっても難しいですね。

 

私は先月の山本KIDのがんの告知、闘病中である告白を見てとっても勇気をもらいました。
私も言うなれば不治の病で末期です。そして端くれながら格闘技を愛しています。

そんな中、山本KIDならきっとがんを克服してリングにまた舞い戻ってくるだろう!そしてまたあの鋼のような肉体で、目をぎらつかせ、牙をむき出しゴングと共に目の前の敵を破壊せんと飛びつく姿を見せてくれるだろう。

だから俺も頑張るぞ!!!!

そんな気持ちで日々を送っていました。だからこそ2回目パルスよりもはるかに速く家でジム復帰に向けてダンベルなどを上げ始めています。
その真っ最中の訃報でした。

 

本当に悲しい気持ちで一杯ですが、これで下を向いていては笑われそうです。
「何が不治の病だ!!俺よりましやろ!頑張れ!」そんな声が聞こえてきそうです。

 

上手くまとめれませんね・・・・ごめんなさい・・・・。
でも一つ言えることは、大きな力をもらいました。ありがとう山本KID!!!
そして天国で神様に怒られながら、やんちゃしながら、でもその神がかったうつくしい技の数々を皆さんに見せてあげてください。
本当に沢山の感動をありがとう!
きっとあなたを見て憧れて、新しいタイプの選手たちも数年後にはリングに見え始めるでしょう。それをあの優しい笑顔で見ていてね。

 

山本KID、日本で唯一無二のサムライ格闘家でした。



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